『PRESIDENT』放っておくと思わぬ重病に!?こんな12の体のサインに要注意【2020.10.30号】

『PRESIDENT』の2020.10.30号、楽天版を読みました。

プレジデント社発行の雑誌は、『dancyu』を筆頭に好きなものが多いのですが、楽天マガジン版ではページが減らされているのが残念です。

今号の特集は

名医12人が告発!要らない健康診断

という、なかなかにショッキングなタイトルです。

健康系の雑誌ではなく、ビジネス誌が「健康診断不要」ねぇ。

むしろ、なかなか健診に行けない忙しいサラリーマンに受診を勧めるイメージがありましたので、意外に感じました。

読んでみたところ、やはり「特集のほとんどは掲載されていない状態」だったのでトホホです。

ですが、この特集のpart.4に当たる

自殺者急増、コロナうつの危険なサインを見抜け
病気の兆候スーパーガイド12 

というコーナーが非常にためになりましたので、記録します。

病気の兆候 スーパーガイド12

この記事の監修者は、医師の石原結實先生。
著書もたくさんありますね。何冊か読みました。

石原先生によると、体調の良し悪しは、まず顔色、そして目、指、爪などのあちこちに現れます
些細な変化の中に、いずれ大きな異変を引き起こす原因が隠れている可能性があるので、日頃から変化には早めに気づき、適切な対応を心がけましょう。

中でも、以下に挙げる12の症状にはご注意。
誰もがよく知る大病につながる場合があります。

顔や手のひらが赤い

肌が赤いのは、通常血色がいい証拠です。
ただ、「赤黒い」ようだと血流不全の危険なサイン。
血流が悪いため、体は血管を拡張しようとし、それによって肌が赤くなっている状態です。

放置すると脳卒中心筋梗塞を引き起こす恐れあり。

手のひらが赤いのは、肝臓の機能低下から女性ホルモンが増加している場合があるため、慢性の肝臓疾患が隠れている可能性も考えられます。

 

白目が黄色い

本来は「黄疸」といって皮膚が黄色くなる症状です。
ただ、アジア人の場合は目立ちにくく、白目が黄色くなることで発見されることが多いとのこと。

黄疸は肝臓から分泌される短銃の流れが悪くなるために起こります。
短銃に含まれる黄色の色素成分が余分に血液に吸収され、高ビリルビン血症が発症します。

長引くと、肝炎肝硬変肝臓がんなどの肝臓病のほか、胆石胆のう炎すい臓がんにもつながる恐れがあります。

 

顔全体が腫れぼったい

指で押してもすぐ元に戻るような顔のむくみです。
長く続いている場合、甲状腺機能低下症が考えられます。

甲状腺ホルモンは新陳代謝を促しますが、低下すると他にも症状が出てきます。
「舌や唇が厚くなる」、「肌が荒れ、乾燥する」、「髪や眉毛が抜ける」といったことです。

また、体全体の働きが鈍くなるのも特徴。
「動作が遅くなる」、「体重が増える」、「便秘がちになる」ことのほか、生殖器の働きも衰えます。

 

起床時にまぶたがむくむ

体がむくむのは、老廃物や余計な水分が排出しにくくなっている状態だからです。
腎臓の働きが低下していることが考えられます。

朝起きた際にまぶた周囲がむくむのは、急性腎炎糖尿病性腎症のサインかもしれません。

目の下の黒ずみ、顔全体が土色にくすんでくる場合もあります。
また、まぶただけでなく、全身のむくみもよくないサインです。
見逃さないように注意しましょう。

 

片方のまぶただけ重い

 

まぶたに限らず、「片方の口角が下がる」、「片目が見えない」、「半身に力が入らず歩きにくい」など、体や手足の動きが左右非対称になったら危険です。

脳卒中を始め、脳疾患の可能性があります。

脳神経は、通常左右対称に働いていますが、一方の神経の働きが低下することで、体の片方のみに症状が現れるのです。
万が一、自分や家族にそんな症状が現れたら、すぐに病院へ行かれますように。

 

耳たぶの下が腫れる

耳たぶの下、あごの延長線上の部分です。ここは耳下腺で、唾液を分泌しています。
痛みも発熱もなく、両側の耳下腺が段々腫れていくようなら、糖尿病のケースがあります。

すい臓の働きが低下し、インスリンの分泌が不足すると、耳下腺が機能不足を補おうとしてオーバーワークとなり、腫れていくためです。

特に、太り気味の中年世代で見られるとのこと。

 

のどが詰まる感じがする

「吐こうにも吐けない」、「呑み込もうにも呑み込めない」、「咳ばらいを頻繁にする」といった症状と合わせて、うつ病の初期サインなのだとか。

意外でしたが、心理的なストレスを原因として起こる症状で、西洋医学では「ヒステリー球」、東洋医学では「梅核気」という名称もついた、立派な病気なのです。

コロナウィルス感染拡大により、外出できないストレスや生活の変化にさらされたことで、「コロナうつ」が急増していると聞きます。
もし、のどにこんな異変が生じた時は、「うつ」の可能性も考えてください。

 

爪に横筋が走る

爪も健康に関する重要なサインを発します。

横筋は血液中のたんぱく質不足が慢性化した「ネフローゼ症候群」の可能性を示します。

縦の筋は指先や爪自体の委縮による老化現象。
爪が割れやすいのは貧血慢性肝障害を疑われます。
個人的に、この二つには心当たりありです。貧血ですからねぇ。

色で見ると、青っぽければ貧血、暗い赤紫に近いと血行障害
かなり赤みが強い場合は多血症の可能性があるため、脳血栓心筋梗塞にご注意を。

自分の爪は、見慣れているのであまり注意を払わないかもしれませんし、女性の場合はネイルエナメルを塗っていたりで気がつかないこともありそうですが、やはり時々はしっかり状態を確認したいですね。

 

ものを取るときに手が震える

「普段は震えないのに」という前提です。
運動や動作の調節機能がある小脳に、萎縮や出血、腫瘍が発生している可能性があります。
もしくは、免疫細胞の炎症が中枢神経、視神経で起こり、神経組織にダメージが出た多発性硬化症も考えられるでしょう。

手だけでなく、まっすぐに歩けない、しゃがんだ状態でかかとを上げられないという足周りの異変も、小脳に関係している可能性が高いです。
急いで病院へ行くのがおすすめですね。

 

汗をやたらとかき、痩せてくる

「平熱が上がる」、「脈が速くなる」、「汗の量が多い」、食べてもやせる」といった症状です。
これらは、甲状腺ホルモンが必要以上に生産され、新陳代謝が異常に活発化することによる影響かもしれません。
「バセドウ病」と呼ばれます。

目に影響が現れ、「大きくなって突出する」、「まぶたがつり上がり、白目が広がる」、「まばたきの回数が少なくなる」のが特徴です。
外見から異変に気づきやすいともいえますので、少しおかしいと感じたら早めに対処しましょう。

 

夜間にトイレの回数が多く、量も多い

意外ですが、「心不全」の初期症状だそうです。

心機能の低下で、立っていることが多い昼間には血液が体に行きわたりにくい状態になっています。
寝ると腎臓にも血が回り、尿が生成されやすくなるため頻尿につながるのです。

心当たりがなく、尿の量や回数が変化した場合は、受診した方がいいですね。

他の症状と、疑われる病名は以下の通りです。

注意

  • 夜間頻尿・量は少ない:前立腺肥大
  • 昼夜共に量が増える:糖尿病
  • 昼夜無関係に量が減る:心不全の中~末期

 

 

アキレス腱が太くなる

これは少しわかりにくいかもしれませんが、アキレス腱が太く、目立つようになった場合には「脂質異常症」の可能性があります。
通常は0.9㎝いないなのですが、血液中の悪玉コレステロールがアキレス腱のコラーゲン繊維と結びつくことにより2㎝以上の太さになるのが特徴です。

個人的に、足の後ろ側はあまり意識が行かないところですので、これからはもう少し注意を払いたいと思いました。

また、足はむくみの状態にも注意してください。
むくみは日常的なことと思う人も多いかもしれませんが、「心臓病の初期」の可能性もあります。

夕方になるとむくみやすいのが初期の段階で、悪化し「うっ血性心不全」になると、昼夜を問わず、また全身にむくみが及びます。
「単なるむくみ」と、安易に考えていてはいけませんね。

以上、12の体のサインでした。

非常に参考になったのですが、これ、よくよく考えると特集のタイトルにある

「自殺者急増、コロナうつの危険なサインを見抜け」

とはほとんどリンクしてないですね…

 

そもそも「健康を保つ」ことも忘れずに

さて、不調に気づくのももちろん重要なのですが、それ以前に不調にならないように心がけることができれば、それに越したことはないはずですよね。

この特集の監修者である石原医師によると、健康の秘訣は

小食と体を温めること

なのだそうです。

病気を患った時、食べ物を摂らない、もしくは発熱という方法で免疫力を上げて病気を治す、というのが野生動物や原始時代の人間の方法です。

現代でもこれにならい、

のが「小食」のコツ。

また、「体を温める」には

ことがおすすめです。

寒くなってきたら、首や足首などにウォーマーをつけるのもいいですね。

ちょっとした体の不調を見逃さず、早めに気づいて対処しましょう

体は、きちんとサインを出して不調を知らせてくれます。
私たちにできることは、そのサインを見逃さず、おかしいと気づいたら早めに対処することですね。

気をつけたい12の体のサイン

  • 脳卒中、心筋梗塞のサイン=顔や手のひらが赤くなる
  • 肝臓病のサイン=白目が黄色くな
  • 甲状腺機能低下症のサイン=顔全体がむくんで腫れぼったい
  • 腎臓病のサイン=起きた時にまぶたがむくむ
  • 脳疾患のサイン=体の片側がうまく動かない
  • 糖尿病のサイン=耳たぶの下が腫れる
  • うつ病のサイン=のどに何かが詰まった感じがする
  • ネフローゼ症候群=爪に横筋が走る
  • 小脳疾患のサイン=ものを取る動作の際に、手の震えが起きる
  • バセドウ病のサイン=平熱が上がる、やたらと汗をかく、脈が速い
  • 心不全のサイン=夜間のトイレの回数が多く、量も多い
  • 脂質異常性のサイン=アキレス腱が太くなる 

 

『PRESIDENT』2020.10.20号では、これらを学びました。

また、そもそも健康でいるように努力するのも大事なことだと思います。

  • 暴飲暴食せず、少し軽めの食事を心がける
  • 体を冷やさず、外側からだけでなく、体の内側からも温める

この2点を頭に入れておきたいと思います。

2020.10.09配信//2021.04.08配信停止




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