ジャニーズ総勢69人の“イケボ”解析@『週刊ザ・テレビジョン』

『週刊ザ・テレビジョン』の2018.7.20号に、面白い記事がありました。
ジャニーズ所属タレントのうち、69人の歌声を個別に解析したという企画です。

内容もさることながら、「声」の表現の仕方やどんなところが特徴となるのかが、とても面白かったのでまとめてみます。

TOKIO

長瀬智也

ギターに負けない太くセクシーな歌声
倍音が豊かで、低音に強い響きがある
息の成分も多い

KinKi Kids

堂本光一

ビブラートもきれいな素晴らしい音色
倍音がとても豊かで温かみあり
高周波もきれいに出ている

堂本剛

どこをとっても日本のトップレベル
何気なく歌っているように見えて、テクニックを存分に盛り込んでいる
ビブラートも美しい

V6

坂本昌行

3人分の厚みのある声
倍音成分が多く、美しく温かみのある声
グループで歌う時に特に力を発揮

長野博

華やかでファンファーレ的な役割
きれいなハイトーンボイス
聞く人の注目を集める

井ノ原快彦

高い響きで赤ちゃんにも聞きやすい声
7000㎐という非常に高いところに強い響きがある
滑舌がよく、歌詞の意味が伝わりやすい

森田剛

ここまで高い音を響かせられるのは奇跡
澄んだ中音域ときれいな高周波が特徴
リズム感も非常にいい

三宅健

4000~5000㎐の高音部での強い響きが特徴
音感も素晴らしく、倍音も豊か

岡田准一

変化などの感情表現がうまい
周波数をうまく変化させたり、泣く時に近い高い成分の音を強く出したりの演技派

大野智

精密機械のような音程の正確さと完成度
完成度が高く、技の引き出しも多い方
ビブラートもきれいで滑舌がよく、歌詞がしっかり届く

櫻井翔

力強い低音が魅力
あえて低い響きを抑えるようにコントロールすることも可能

相葉雅紀

人を振り向かせる魅力的な声の持ち主
グループで歌うと少し遠慮がちになる?
バラエティー番組に向いた声

二宮和也

せりふを話しているかのような豊かな感情表現
音の流れの中で周波数を変えている
ビブラートと高周波もきれい

松本潤

どんな音楽にも負けない素晴らしい音色
5000~6000㎐に強い響きがある
ビブラートもきれいで倍音も豊か

KEN☆Tackey

滝沢秀明

難しいナンバーも歌いこなせる
拍の入り方が非常に正確
リズム感に長けている

亀と山P

山下智久

しゃくりやアクセントなど、巧みな技術
中音域に強い響きを持つ、倍音が豊かな声

NEWS

小山慶一郎

基礎ができていて小技も得意な個性派
腹式発声がよくできていて、滑舌もいい
アクセントの使い方やしゃくりなどの小技も上手

加藤シゲアキ

こなれた歌い方で自由な声の手越を支える
余裕を感じさせる脱力感たっぷりの歌い方

増田貴久

美しい歌い方で安定感がピカイチ
透き通った美しい声で、腹式発声が非常にしっかりしている
声がよく通る

手越祐也

基礎ができたトップレベルのビブラート
しゃくりを使うなど、譜面通りではない表現も上手

関ジャニ∞

渋谷すばる

歌唱レベルが高く、何を歌ってもバッチリ
ドスを利かせたような高音は、ギターの上をいく迫力

錦戸亮

インパクト大でワイルドな歌い方
個性的な声の出し方で、楽器に負けないインパクトがある

丸山隆平

ロック向きの力強い歌い方
基本的な技術力も高く、アクセントのつけ方も工夫している

安田章大

高い響きで軽快な印象の声
倍音が豊かでビブラートの使い方もうまい
低音は弱く、4000~5000㎐に力強く高い響きがある

大倉忠義

グループの基点になる安定感
倍音が非常にきれいに出ている
温かみのある音色で、どっしりとした歌声

村上信五

明るい魅力的な声
人を引き付け、楽しい気分にさせるので、MCにぴったり

横山裕

自分に合った歌い方ができている
楽器の音に負けない強い発声
しっかりと聞こえて、ノリがいい声

KAT-TUN

亀梨和也

セクシーさとグルーヴ感に優れる
吐息の使い方が特徴的
低い響きにまで息の成分が出ている

上田竜也

安心感のある歌声
腹式発声など基礎がしっかりとできていて、息遣いも上手
癖もなくどんな曲でも歌える

中丸雄一

縁の下の力持ち的な存在
高周波が美しく、基礎技術が安定している
亀梨の個性的な歌声を支える役割も

Hey!Say!JUMP

山田涼介

聞き取りやすい歌い方とキレの良さ
滑舌がよくリズム感も素晴らしい

知念侑李

声帯のコントロールがよく、音程が正確
表現力も豊か

中島裕翔

アクセントを置いたインパクト大の歌い方
倍音が豊かでしゃくりのテクニックも上手

有岡大貴

トップクラスの倍音の豊かさ
声質もよく、リズム感もいいので今後の伸びに期待

岡本圭人

軽快なイメージで聞き取りやすい声
3000~4000㎐の中音域に強い響きがあるので、ノイズの中でも聞き取りやすい

高木雄也

正確なリズムと吐息遣いの旨さが特徴
子音もきれいに出せている

伊野尾慧

低い響きが強く出ていないので、かわいらしく聞き取りやすい声
滑舌がよく、腹式呼吸もしっかりしている

八乙女光

まさに“ザ・アイドル”の親しみやすく軽快な歌い方
腹式発声などの基本的な技術もしっかりできている

薮宏太

感情表現の豊かな声
音の入り方に特徴をつけるのが上手
ビブラートもきれいで倍音がとても多い

Kis-My-Ft2

北山宏光

どんな音にも負けない声の響き
2000~5000㎐までの広範囲で強く声が出ている
ビブラートもきれい

千賀健永

低い範囲の響きが強く、太い声
ビブラートもきれいに出ている
ギターだけの楽曲に向く

宮田俊哉

低い部分に強い響きがある
パワフルでワイルドな歌い方で個性的

横尾渉

声が前面に出る表現力
リズム感もよし

藤ヶ谷太輔

楽譜に忠実な優等生的な印象
パンチのある北山との声の相性がバツグン

玉森裕太

小ワザを多用した歌い方
技術の引き出しの数が多い

二階堂高嗣

誠実な発声と澄んだ声が特徴的
歌詞が聞き取りやすい
ラップ向き

Sexy Zone

佐藤勝利

曲によって歌い方を変える表現力あり
ビブラートを使うなど随所に工夫がみられる

中島健人

繊細な感情表現が上手な演技派
泣き出すような表現も音がぶれず、上手
伸びしろに期待

菊池風磨

楽器に負けない低く太い声
ビブラートもきれい
アクセントのつけ方次第で、どんな曲も歌いこなせる

マリウス葉

少年らしさとしっかりした倍音が特徴
高音に強い響きがあり、癒し効果を感じさせる

松島聡

アクがない、非常に素直な歌い方
個性が出るとより素敵になる

A.B.C-Z

橋本良亮

低い響きが強く、楽器に負けない声
シンバルを多用するような曲だと声が生かせる

戸塚祥太

楽譜に非常に忠実な歌い方
アクがないのでかわいらしい印象も与える

河合郁人

高周波で爽やかなイメージの声
音程がしっかりと取れており、倍音成分も多い

五関晃一

しっかりとした腹式発声と魅力的な音色
中音域に強い響きがあり、アクセントのつけ方もいい

塚田僚一

高い響きに倍音成分が豊かで、爽やかな声
腹式発声をもう少し鍛えるとなお良し

ジャニーズWEST

重岡大毅

音程を取るのが非常に上手
歌い方自体はシンプルながら、まったく音を外さない

桐山照史

粗削りながら、確かな演技力の持ち主
感情をぶつけるような歌い方で、ビブラートも上手

中間淳太

ナチュラルで誠実さを感じる歌い方
語りかけるように歌い、一つ一つの音をしっかりと追いかけている

神山智洋

高い技術力と幅の広い表現力を持つ
ビブラートもきれいで、ファルセットなどの小技も使いこなす

藤井流星

低音がよく響く男性的な声
アクセントの使い方に個性が出ている

濱田崇裕

小技の利いた美しい伸びがある
歌詞を伸ばす部分の発声もきれい
ゆとりを持つとさらに伸びる

小瀧望

音色の良さと息遣いの上手さを持つ
倍音がしっかりと出ている。
もう少し個性を出しても

King&Prince

平野紫耀

高音で魅力的なハスキーボイス
インパクトの大きい透き通った声で、高音でも息の成分が多い
吐息の使い方もうまい

永瀬廉

滑舌がよく、声のポテンシャルが高い
高い範囲まで倍音がしっかりと出ている

髙橋海人

若さを感じる元気いっぱいの歌声
かわいらしく、印象的なキャラクターイメージを与える

岸優太

テクニックはグループ中トップ
ビブラートがしっかり出ていて、高音の抜けもいい
今後の上達が期待できる

神宮寺勇太

天性のアクセントとリズム感を持つ
歌詞の頭を強く歌うのが上手
ロックに向く

岩橋玄樹

高音の少年らしい声が特徴
6000~8000㎐の高音域に強い響きを持ち、倍音も豊か
童謡など子供向けの楽曲に向きそう

まとめ

いやー、声と歌い方だけでこれほど色々語れるとは思いませんでした。
面白い。

ちなみに「倍音」とは「基音の振動数の整数倍の振動数をもつ音」だそうで、文字通り「音の高さが倍」だと考えればいいそうです。
倍音が多いと鋭く明るい音色に、少ないと柔らかくふわっとした音色になるのだとか。
基本的にどの音にも含まれていて、珍しいものではなく、どういう配分で混じるかで音が変わるそうです。

倍音が多い歌手は、中音域を歌っていても、その声の中に高音の成分が含まれているため、高音を聞いているような音の広がりなどを感じさせることができる、と。
言葉で説明されても、いまひとつピンときませんが。

ビブラートは「音程を細かく上下させて、震えるように音を響かせる奏法・唱法」のことで、音の揺れる幅や感覚が一定であることと、音が途切れないことが重要。

しゃくりは「しゃくりあげる」が語源で、節回しのひとつ。「音程を下から上にズリ上げる歌い方」を言うそうです。しゃくりを入れる場所には特に決まりがなく、自分の好きなところに入れていいため、ボーカリストの個性になるのだとか。

なるほど~。
今度、歌を聞く時には、こういったことも意識したいと思います。




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