『体にやさしい手みやげ&お取りよせ』魚の高級缶詰(クロワッサン特別編集)

『体にやさしい手みやげ&お取りよせ』表紙

クロワッサンのムック、『体にやさしい手みやげ&お取りよせ』から気になったものを記録しています。
今回取り上げるのは「魚の逸品」、と題されたカテゴリーから高級缶詰です。

魚の缶詰というと、少し前からサバ缶がブームになって品薄というイメージがあります。
ただ、それ以前はマイナーなジャンルだったのではないでしょうか。

ぱっと思い浮かぶのがツナの缶詰。失礼、これはメジャーですね。
次にシャケ缶、そしてイワシの蒲焼缶。サバの水煮や味噌煮の缶詰。
大体こんなところです。

スーパーで安売りしているのを見かけて、たまたま買って保存しておく感じ。それを目的として買物に行くわけではない、というか。

使う時も、「あっこんなところに缶詰があった!もう賞味期限が近い!食べなきゃ!」となりがちで、下手をしたら賞味期限が切れてしまっていたり…
決して、「あの缶詰、いつ食べようかな~。楽しみだな~」とわくわくする対象ではない、私にとってはちょっと不憫な存在ですね。
これが有名ホテルのビーフシチューやスープの缶詰ならテンションも上がるのですが。

けれども、缶詰の世界は奥が深い。
えっ!?ナニコレ?食べてみたい!と思う、予想以上に素敵な缶詰がありました。

天然紅鮭スモークサーモンの缶詰(チーナ)

天然の紅鮭というだけで、もう既にただものではない感が漂っています。
それも、カナダの太平洋岸沖で、川へと遡上する直前の天然紅鮭を一本釣り漁法で釣ったもの。一本釣りで獲れた魚は、身が傷まないので、美味しさがワンランク上ということですね。
更に、身の色や脂の状態を見極めて最高品質のものを厳選して加工するというのです。

水煮だけで充分に鮭の美味しさが味わえるのでは、と思うのですが、まだまだ加工の工程は続きます。

身を手でさばき、小骨を取り除く。そして冷燻と温燻の二種類の燻製法を施すことで、旨味が最大限に引き出されたスモークサーモンが完成するそうです。

ちなみに冷燻製は25℃から30℃程度の低温で、長時間に渡って燻煙を掛け続ける方法のことです。
長時間燻煙することで、水分の抜け方が大きいため、ドライな仕上がりになるのが特徴。
温燻の方はスタンダードな燻製と言えるでしょう。

そもそもスモークサーモン自体が、燻製の中では難易度の高いレシピだそうで、それを二種類行うというのは非常に手間が掛かっているということですね。

また、味付けにはバンクーバー周辺の海水から手づくりした海塩のみ、他に使用するのは燻製に使用するチップ(燃やすことで食材に色合いや風味をつける木材)だけで、添加物は不使用とのこと。

なお、チップの素材は、深みのある味わいで魚介類によく合うアルダーウッド。北米で人気のあるチップで、スモークサーモンにはぴったりのチョイスだそうです。

中身の素晴らしさについてはもちろんですが、無地のゴールドの缶、これがまたビジュアル的に美しいことこの上なし。
お皿の上にそのまま載せるだけで絵になります。最近の言葉で言うならば「映える」ですかね。

ちょっとおしゃれに休日のブランチなんかにワインを合わせて、といったシチュエーションで出せる缶詰って、そうはないでしょう。
それに、これなら食品庫に入れておいても決して存在を忘れることはないと思います。
天然紅鮭スモークサーモンの缶詰は1667円、170ℊ入りです。

ホームページでは、デラックスキングサーモンステーキやピュアメープルバターポップコーンなど、カナダの美味しいものがいっぱい。

チーナ/東京都渋谷区
0120-03-4070
http://www.cheena.co.jp/


オーシャンプリンセス 鮪とろ BLACK LABEL(モンマルシェ)

とても缶詰の名称とは思えないネーミングですが、その中身がまた缶詰とは思えないものでした。

シンプルに言ってしまえばツナ缶です。鮪の缶詰ですから。
それなのに、ツナ缶の常識をくつがえす品といっても過言ではないでしょう。

材料は、三陸沖で一本釣り漁法によって水揚げされたビンチョウマグロ、のとろの部分。
ビンチョウマグロはマグロの中では比較的お値段がお手頃の部類とは言えますが、この缶詰の原料となるトロは一尾から一缶分しか取れないそうで、希少です。
製造数が一ヶ月で平均50缶というのも頷けますね。

更にこのトロを、国際コンクールで多数の受賞歴を持つスペインの「エルドラード ブラックレーベル」に漬けこんだのが「オーシャンプリンセス 鮪とろ BLACK LABEL」です。

そもそも「オーシャンプリンセス」は、日本で始めてツナ缶を生産した清水食品による高級ツナ缶ブランドで、「鮪とろ BLACK LABEL」はその最新にして最高級品という位置づけなのだそう。

目利きの専属バイヤーが鮪を選び、少数の職人が骨抜きや血合いを取り除く作業を行う、まさに手づくりの逸品なのです。
おまけに、完成したものを一缶ずつ確認してシリアルナンバーを入れるという徹底ぶりにはびっくりしました。
これこそが最高のツナ缶…

もっとも、その分、お値段も張ります。当然ですね。
驚くなかれ1缶(90ℊ)、税込み5400円。お一人様二個までの数量限定販売です。
恐れ入りました。いや~、一度は食べてみたい。

さて、ホームページにはもっとお手頃価格の、しかしきちんとこだわって作られたツナ缶やオイルサーディン、スープなどの取り扱いがありました。
お手頃価格とは言え、身近で見かけるツナ缶とは一味も二味も違いそう。
これはお中元などのギフトにも良さそうですし、実際に内祝いや法人ギフト用としての紹介もありました。

おしゃれな料理からほっとする和食まで、缶詰を利用したアレンジレシピの紹介もあり、献立のヒントにもなりますね。
個人的にはサバ缶の香味野菜鍋なんて大好物の予感がします。簡単ですし。


モンマルシェ/静岡県静岡市
054-352-5515
https://shop.mon-marche.jp


2019.6.1配信//2019.11.30配信停止




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です