『体にやさしい手みやげ&お取りよせ』美味しいパン(クロワッサン特別編集)

『体にやさしい手みやげ&お取りよせ』表紙

クロワッサンのムック、『体にやさしい手みやげ&お取りよせ』から気になったものを記録しています。
今回は「美味しいパン」。
あえて書きます、「美味しいパン」と

私が一番好きな香りは、ベーカリーから漂う焼きたてのパンの香りです。
半分本気で、あの幸福感に満ちたフレグランスが欲しい。
そんなことを思ってしまうくらいです。

けれども、口に合わないベーカリーが多いのです。
地下鉄構内などにあるチェーン店「C」と「V」は昔からどうもダメ。
以前ご近所にあったフランス風のベーカリーもイマイチ。
デパ地下の有名店でも、「これはリピートしたい!」と思ったこと、実は一度もありません。

美味しいパンは食べたいのに巡り合えない。
これを不幸と呼ばずして何と言うのでしょう。

私にとって「美味しいパン」は、「いつか巡り合う王子様」のような夢と憧れの存在なのです。…割と本気で。
そんなわけで、雑誌やタウン誌などで「王子様特集」、いえ「ベーカリー特集」をしていれば欠かさずチェックしています。

『体にやさしい手みやげ&お取りよせ』にも「食パン」、そして「職人の個性が味わえる、美味しいパンを取り寄せる」というコーナーがありました。
(パン関係で言えばもうひとつ、「80代のご夫婦が焼く天然酵母のパン」が紹介されていて、こちらの記事もしっかりと読了。)

これはもう、逃さずに記録しておくしかないですね。
残念ながら「食パン」の方は「手みやげ限定」のものがほとんどでしたので、「お取りよせ可能」なパンの方を。
いずれも材料にこだわって作られた、店主の個性が光るパンばかりです。

パンセット おまかせ便(酵母パン 宗像堂)

少し意外な、沖縄のパン屋さんです。
いえ、沖縄にもパン屋さんは当然あるのでしょうが、不勉強にして知りませんでした。

とは言え、「黒糖シナモンロール」や「黒糖食パン」には伊江島産の黒糖が使われており、小麦は読谷村の畑で自家栽培されたものなど、国産材料というよりは地元産材料にこだわっているという印象です。

宗像堂

卵や牛乳、バターは一切不使用で、野菜や果物を培養させた酵母で発酵させ、店主お手製の石窯でしっかり焼きを入れたのが特徴とのこと。
いわゆるリーンなパン、ドイツ風の若干酸味のあるパンということになるのでしょうか。

ひとつ「おや?」と思ったのが、

沖縄の地で、野菜や果物を培養させた楽健寺酵母パンに出合った店主が始めたパン屋

というところでした。
楽健寺酵母というのは、「80代のご夫婦が焼く天然酵母のパン」で登場した「楽健寺パン工房」にゆかりがあるのでは…

ラーメン店や洋菓子店もそうですが、パンのお店にも師弟関係などがあって、いいものを脈々と受け継ぎつつ、更に次代が進化させていく系譜のようなものを織り上げているんだなぁと思うと、非常にロマンを感じます。

さて、宗像堂さんですが、お取りよせできるのは基本的に2種類のお任せセットのみのようです。
苦手な材料(レーズンなど)があれば、申し込みの時に書き添えて注文すると、考慮していただけるのでそこは安心ですね。

ただ、そう、沖縄からの送料がちょっと痛いかも…
ですが、いずれ試してみたいと強く思いました。

酵母パン 宗像堂/沖縄県宜野湾市
098-898-1529
http://www.munakatado.com

IL CIELO(イル チエロ)

第一印象は「わぁ、色白!」でした。
ドイツパン、特にライ麦のパンなどは浅黒く男性的にも見えますが、こちらのパンはいずれも白くて女性的。

Il Cielo

京都・伏見の天然水と無農薬米で作った米粉のパンだそうです。
京美人さんでしたか。しかも女性店主の手によるものとなれば、なるほど、納得。

自然な素材を使って作りたいというところから始まっているだけに、甘さは控えめ。酵母もお米などの天然のものを使用しており、その他の材料も無農薬おから、オーガニックココナッツ、無農薬自家製カモミールなどなどこだわりにこだわっています。

そして、どんなパンにどんな材料を使っているかをきちんと事細かく記してあるホームページが凄い。
グルテンフリーのパンもあれば、ビーガン・ベジタリアンにも大丈夫なものもあり、種類が多いのにびっくりしました。
パンだけでなく、クグロフとかクッキーなどの焼き菓子も充実しています。

しかも、お試しセットはお手頃価格の1000円!
かなり魅力的です。

ただ、京都から愛知への送料も意外とかかりました。クール便なども使うでしょうし、それは仕方がありませんね。

と、なると、沖縄・宗像堂さんからの送料も案外リーズナブルなのかも…

IL CIELO/京都府京都市
090-7493-9880
http://ilcielopane.com/

「美味しいパン」の潮流は自家製粉と天然酵母に向かう?

記事を読んでいて気が付いたのですが、紹介されているお店はいずれも

  • 小麦を自家栽培もしくは自家製粉
  • 自家製酵母、天然酵母、あるいはサワー種などを使用
  • 材料はもちろん、水にもこだわる

といった共通点がありました。

なんというか、機械化や大量生産という段階から、緩やかに手仕事や地元食材の使用といった原点に回帰するという流れがはっきりしているという印象を受けます。
機械には任せきれないところ、こだわり、そういったものが今回の「美味しいパン」の正体なのでしょうか。

だとしたら、私が美味しいパンを探しに行くべきは、デパートやチェーン店のベーカリーではなく、街のパン屋さんなのかもしれません。
通販を検討しつつ、タウン情報をもう少し調べてみることにします。

私の夢の「王子様」は、案外地元にいるのかも…『青い鳥』のようですね。

2019.6.1配信//2019.11.30配信停止




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