『KansaiWalker(関西ウォーカー)』行楽シーズンに列車でひとり旅を【2018.19号】

『Kansai Walker』2018.19号表紙

『Kansai Walker(関西ウォーカー)』は文字通り、関西地方を中心とした、もしくは関西地方在住の人たちのためのエリア情報誌、という認識でいいでしょうか。隔週刊ですね。号数に日付が入っていないので、少しわかりにくいかも。

『Tokyo Walker(東京ウォーカー)』、『Tokai Walker(東海ウォーカー)』など、別のエリアを対象とした姉妹誌がたくさん出ていて、エリア情報誌としては一番の大手という印象がありました。

私はこれまでに『Tokai Walker(東海ウォーカー)』を読んだ記憶はありますが、名古屋圏ですと、どちらかというと『KELLy(ケリー)』とか『Cheek(チーク)』のような地元誌の方を見かけることの方が多いような…

話は逸れますが、今、『KELLy』と『Cheek』のことをざっと調べてみたところ、どちらも最新号の特集が「知多半島特集」だったので、少し笑ってしまいました。もう少し別なスポットはないの?

と思ったのですが、知多半島にある中部国際空港(セントレア)の新しい施設、「FLIGHT OF DREAMS」のオープンが10月12日開業予定なので、それに合わせたという面もあるようですね。
「FLIGHT OF DREAMS」はボーイング787初号機の展示をメインとした体験型コンテンツを主体に、商業施設も併設されているとのこと。

旅行する、飛行機に搭乗するという目的だけではなく、空港に行くこと自体を楽しめるようにするということでしょうか。
商業施設はボーイング創業の街であるシアトルをテーマとしていて、ジェラートやチョコレート、クラフトビールやシーフードなど、アメリカグルメが軒を連ねるようです。

中でも「FRAN’S CHOCOLATE」は個人的に注目の一店ですね。
オバマ前大統領のお気に入りのお店ということで、以前日本でも話題になりましたし、代表作的な位置づけのソルトキャラメルをはじめ、何種類かのチョコレートを食べる機会があったのですが、確かに美味しかったです。パッケージがまた上品で、ずっと取ってあるくらい。

日本には初出店だというのが少し意外でした。もう東京には来ているものだとばかり。
名古屋の人は「東京で大人気」というステータスに弱いと聞いているのですが、「名古屋初」も人気が出てほしいなと思います。

あれ、すっかり長くなってしまいました。
今回は『Kansai Walker』です。興味を持った特集は「ローカル列車で行く!ひとり旅」。
私は引きこもりですが、電車に乗るのは好きです。そしてできれば一人で行動したい。
と、いうわけで、私のニーズに完全に合致した特集といえましょう。

関西ウォーカーですから、出発地が大阪なのは致し方ありません。が、名古屋から大阪はそれほど遠くもないですからね。

『Kansai Walker(関西ウォーカー)』2018.19号目次

エンタメ系の連載も含め、ほとんどの記事が読めます。いいですね。

『KansaiWalker』2018.19号目次1 『KansaiWalker』2018.19号目次2

特集●ローカル列車で行く!ひとり旅

『KansaiWalker』特集1

関西エリアで一番人気の旅行先は、金沢だったそうです。
金沢といえば、美味しい海の幸と小京都の街並みや伝統の二枚看板というイメージですね。

他にも少し足を延ばして松江と倉敷、比叡山坂本や近江今津。そして地元の堺や伏見、姫路、きたまち(奈良)の旅行プランが掲載されています。

金沢と松江は一泊、他は日帰りを想定してありますが、出発地は大阪だったり京都だったりと旅行先の最寄り駅に着くための一番便利な駅が選ばれているようです。
まずスタート地点に辿り着くための経路を自分で調べなければいけませんね。

さて、紹介されている九つの旅行プランの中で、私が特に行ってみたいと思ったのが松江と堺でした。

まず、松江。山陰地方にはまだ行ったことがないこと、そしてお蕎麦や和菓子などの美味しいものがあるところ、というイメージと美術館などの文化スポットも充実しているからというのがその理由です。

堺は名前こそ知っていますが、観光するという発想がなかったから、でしょうか。大阪市内から、懐かしのチンチン電車に乗っていくというのも楽しそうです。そして、こちらも名物がせいろそばと抹茶、和菓子ということで松江と共通するところがありますね。
千利休屋敷跡、日本で唯一のソテツの枯山水庭園、江戸初期の町家など見どころも多く、歩いて回るのにちょうどよさそうなプランだったのも魅力でした。

そこで、松江で見どころに挙げられていたところをまとめてみます。

松江・日本最古の温泉を訪ねるうつわ旅

ぱっと目に飛び込んでくるのがモザイクのような壁の温泉の写真。
玉造温泉、「玉造グランドホテル長生閣」の「女神の湯」だそうです。
メノウはスライスすると断面がとても個性的な色や模様を持った天然石ですが、その魅力がいかんなく発揮されているという印象です。

神話に基づいて3種の天然石・メノウがちりばめられている内湯が神秘的

という紹介でしたので、あれ?メノウにどんな神話があったっけ? と調べてみたところ、「ヤマタノオロチを退治した際にその体内から出た剣を突き刺したところをイメージ」したものと、「天照大御神が天岩戸から外へと出て、世界が再び明るさが戻ったところをイメージ」したもので、直接神話にメノウ(風呂)という言及があったわけではなさそうでした。あらら。

でも、こういう神話モチーフのお風呂があるところが、さすが出雲地方です。
それに、玉造温泉の歴史を少し読んでみたところ、私の好きな少彦名命が発見した温泉という言い伝えもあるとかで、親近感が増しました。

二種類の温泉は時間帯によって男女入替えをするので、朝夕でどちらも利用できるという情報を知ることができたのもよかったですね。
また、「女性のおひとり様大歓迎」と明言してくれているのも嬉しいところです。以前は女性のひとり旅というと、あまりいい顔をされないという風潮があったと聞いていますから。

島根名物を集めた夕食などがついた宿泊プランの他に、温泉も楽しめる素泊まりプランなど、自分のニーズに合わせた滞在プランがあるのもよさそうです。

と、いうわけで先に宿泊先は決定したとして、あと気になるものが

  • シジミ丼
  • 県立美術館
  • 宍道湖(夕日観賞)
  • 割子そば

ですね。

特集のタイトルに「うつわ旅」とあるように、本来なら松江の民芸品や陶器を堪能するのも大きなテーマだと思うのですが、今のところ焼き物にはそれほど食指が動きません。

紹介されているスポットのうち、二日目に玉造温泉から松江に戻って回るとプランニングされているところを、一日目に松江を全部回って、二日目は玉造温泉から出雲大社へ向かうのもありかな

などと、割と真剣に考えたのですが、それも少し難しいような感じがしました。
まず、玉造温泉から出雲大社まで電車でのアクセスが地味に難しい。そして時間がかかる。電車に乗るのは好きですが、乗り換えと乗換え待ちの時間は大嫌いです。

そして松江でシジミ丼と割子そばの両方を食べたいのなら、お昼ごはんを二回食べることになってしまうという理由です。
もちろん、おそばだけなら出雲でもいただけるので、ここは妥協できるかな…

もう少し考えてみます。
ですが、行ってみようと思えば案外行けそうな気もしてきました。
帰りは名古屋駅までの夜行バスも運行しているそうですし、駅近辺で時間をつぶせそうなら充分なんとかなりそう。

あとはちゃんと足が歩きに耐えられるかどうかです。前回、神戸~京都を旅行した時も、一日目でもうこれ以上歩けない…と思いましたからね…京都は足が痛すぎて、つらかった思い出しか残っていません。
私の足が耐えられるのは、往復で2㎞くらいなんじゃないかと本気で思いますよね、えぇ。

『Kansai Walker』2018.19号の感想とまとめ

とても楽しく読みました。昔神戸に住んでいたこともあってか、関西圏の方がなんとなく親しみやすいという理由もあるのかもしれません。

それから、実際に食べに行くことはなかなかできそうにないのですが、「超濃厚フルボディ系ラーメン襲来!」という特集記事も読みごたえ充分でした。

掲載全店ニューオープン!
’18年話題の51杯!

というのがまたすごい。そんなにたくさんのラーメン店がオープンしているんですねぇ。
超濃厚フルボディというのは、スープの系統が「豚骨&鶏白湯」「魚担々」「味噌&鯛白湯」というものらしいです。

フレンチな担々麺など、ちょっと想像のつかないラーメンもさることながら、さすがは大阪、店名がまた一筋縄ではいかない。
「抱きしめ鯛」、「担担麺の掟を破る者」、「世界が麺と味噌で満ちる時」など、本当にそれでいいのか!?的なお店がぞろぞろと。
「ラーメンまぜそば 笑顔ノキラメキ」もどうかと感じるけど、この中にあってはインパクトに欠けると言わざるを得ません。恐るべし大阪。そういうセンス、大好きです。

他にいいね、と思ったのが、テレビの番組表も二週間分掲載されているところです。テレビ番組自体の情報をそれほど必要としないのなら、『Walker』系を読めば充分かもしれません。これはオトク。

さて、次回の予告によると、「人気定食図鑑」「恋に仕事に!縁結び寺社」が特集だそうです。
あれ、よくよく考えてみると、今号のひとり旅特集といい「恋に仕事に!縁結び」といい、この雑誌のメインターゲットは女性だったのか。その割には「フルボディ系ラーメン」の特集があったりして、なかなかにパワフルというかなんというか。
大阪の女性はパワフルということ?

2018.9.11配信開始//2019.9.10配信停止

 




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