『お取り寄せ&手みやげ2019』絵本の贈り物のおすすめ【ぴあMOOK】

ぴあムックの『お取り寄せ&手みやげ2019」に掲載されている、「お祝い&お礼のスペシャルギフト」が参考になる記事だったので記録します。

出産祝いや新築祝いなどについては、雑誌などで時々見かけた記憶があるのですが、入園・入学のお祝いや就職祝いの品というのは、見た覚えがありません。
意外と取り上げられることがないのか、それとも私の読まない種類の雑誌のトピックスなのか。

それはさておき、「入園・入学祝」には「絵本・本」を、就職祝いには「上質なステーショナリー」を、というセレクトが秀逸だと思いました。

お祝いの品を選ぶために気を付けることは?

せっかく贈り物をするのですから、相手に喜んでもらいたいですね。
自分の好みを押し付けたり、マナー違反をしないように、あらかじめ知っておきたいことのあれこれです。

1.予算と相場を知っておく

贈り先との関係や、お祝いの種類別で大体の金額が変わってきます。
地域によっても変動しますので、周囲の人たちにも意見を聞いてみるといいですね。
また、どんな種類のお祝いにしても、豪華すぎるとお返しやお礼に困ってしまうという意見もありますので、ご注意ください。

2.リクエストを伺うのも方法のひとつ

もう持っているものを贈ってしまったり、サイズが合わなかったりという残念なギフトにならないよう、どんなものが嬉しいかを相手に尋ねるのも失礼ではありません。
もし、直接聞けない場合は、お店のスタッフなど詳しい人に状況を説明してアドバイスをもらうのが次善の策です。

3.贈り物のタイミングを逃さない

入学や就職など、あらかじめ贈るタイミングがわかっているお祝いなら、できる限りその時期に差し上げられるよう、事前に準備をしておきましょう。
出産のお祝いの場合は、落ち着いてから、必ず事前にお約束をして伺うのがマナーです。

4.避けた方がいい品物もあります

お祝いにふさわしくないとされる品物がいくつかあります。
ハンカチや櫛、お茶(特に日本茶)、ライターや灰皿、包丁などの刃物、鏡や陶磁器といったものです。

ハンカチは手巾(てぎれ)とも言われますが、これが「手切れ」を連想させるため。櫛も同様に「苦」「死」に通じるためです。

お茶は弔辞でよく使われるためという説がありますが、根拠がないとする意見も多いようです。

ライターや灰皿など、「火」に関するものは、新築祝いには特にNGです。刃物や割れ物は結婚祝いにふさわしくないとされていますね。

これらの品を贈りたいという特別な理由がない限りは、避けた方が無難です。

5.一番大切なマナーとは?

相手に気をつかわせすぎず、かつ、自分がもらって嬉しいかどうかを考えて選ぶ気持ちを忘れないことです。
おめでとう! の気持ちを忘れずに贈り物をすることが大切ですね。

入園・入学祝に贈りたい絵本

大人も一緒に楽しめる絵本、というコンセプトで選ばれています。

『おおきな きが ほしい』

おおきなきがほしい

文:佐藤さとる、絵:むらかみつとむ(偕成社)

リスや小鳥が住む大きな木に、小屋や見晴らし台を作って遊びたいという想像が膨らむ絵本です。
自分が大きな木を持っていたら、どんな風にして過ごそうかという空想を、家族それぞれで話すのも素敵ですね。

1971年に発売された絵本ながら、現在も刊行されている名作。
このコンビは『誰も知らない小さな国』他のコロボックル物語の作家として記憶していらっしゃる方も多いのではないでしょうか。私も読みましたねぇ。懐かしい。

『あっちゃん あがつく たべものあいうえお』

あっちゃん あがつく

原案:みねよう 文:さいとうしのぶ(リーブル)

「あっちゃん あがつく あいすくりーむ」、「いっちゃん いがつく いちごじゃむ」…
と、いう風に、「お名前と、それにちなんだ食べ物」で構成された「あいうえお絵本」。

しかも、この絵本がすごいのは、濁音半濁音を含め69音すべてが登場するというところ。
と、いうことは「んっちゃん」も…!?

そしてまた、絵が可愛らしい。「あいすくりーむ」だって、何だかどこかで見たようなフォルムだったりするので、これはお子さんも喜びますわ。

69音が登場するということは、それだけページ数も多いということで(144ページ)、お値段もその分張るのですが、個人的にこの絵本欲しいです。とっても欲しいです。
絵本ナビでも非常に高評価でした。

『たべもんどう』

たべもんどう

作:鈴木のりたけ(ブロンズ新社)

表紙がちょっと怖いですね。『不思議の国のアリス』に出てくるハンプティダンプティのような…ジャガイモ。
アメリカの子供番組のキャラクターを心持ちゴシックに寄せた感じ…?

絵のテイストは万人受けしないかもしれませんが、案外子供はこういうちょっと不気味な感じのものを喜ぶことも多いと思います。

たべもんどうは、「食べ物」プラス「問答」のことで、食べ物たちがダジャレや回文、早口言葉を投げかけてくるスタイルのことば絵本です。

大人が読んでも楽しめるのは、探し絵があったりサブストーリーがあったりというプラスアルファの仕掛けがあるからですね。
幅広い年齢の人が同時に読んでワイワイできそうな絵本です。

絵本は子供向けだけの贈り物ではありません

子供向けの本って、昔、自分自身が読んだ大好きな本以外にも、いい本がたくさんあります。新しい本もどんどん出版されますし。
ですが、大人になってしまったら無縁になってしまうので、情報のアップデートができないジャンルではないでしょうか。

だとすると、とても勿体ないと思います。
いい本は子供にも、子供だったことのある人にも、同じように「効く」薬のようなものですから。ココロに効く薬ですね。

かわいい絵本をシンプルに読んでリフレッシュすることも、意外に泣ける絵本を読んで切なさに浸ることも、大人には時々必要なのではないでしょうか。

入園・入学祝いにこだわらず、次に図書館や本屋さんに行ったついでに、絵本のコーナーへ立ち寄ってみませんか。
気になった本を読んでみて、年齢を問わず誰か読ませたい人が思い浮かんだら、今度はその本を買ってみる。そして何でもない日に、さりげなく贈る。
そういうギフトも素敵ですよね。


2019.4.1配信//2019.10.1配信停止




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