『日経ヘルス』自律神経を整えて気象病を改善【2018.7月号】

『日経ヘルス』2018.7月号表紙

『日経ヘルス』という誌名だけを聞いたら、男女を問わない総合誌のような印象を受けますが、女性ライフスタイルのカテゴリに入ります。キャッチコピーが「もっと健康に、もっと美しく」だというのも、それを裏付けていますね。

以前読んだことはありますが、特集記事が面白そうな時のスポット購入で、毎号買うスタイルではありませんでした。
その時は、学研から出ていた『FYTTE』の方を愛読していました。『日経ヘルス』がターゲットとする年代は、30代後半…むしろ40代以降のようですが、『FYTTE』は20代からという感じだったので、年齢的にもマッチしていたのだと思います。
毎号付録としてついてくる、ダイエット(体調)記録ノートも愛用していましたっけ。懐かしい。

ですが、今は『日経ヘルス』がぴったりくるお年頃です。そして美と健康のためには、最新情報をキャッチしなければいけません。

たとえば、本誌には中程度から重症のアトピー患者向けの新薬が10年ぶりに認可され、処方されることになったという記事も載っていましたし、ダイエットの方法ひとつとっても、以前とは違う考え方が主流になることも多いですから、情報をアップデートしていく必要があります。

このカテゴリの雑誌を読むのはとても久しぶりですから、きっと多くの学習ができるでしょう。と、いうわけで張り切って読みますよ。

『日経ヘルス』2018.7月号の目次

こんな感じですね。

『日経ヘルス』2018.7月号の目次

特集はどちらもカットされておらず、一通り読めそうです。定期購読のご案内などがしっかり掲載されているのがご愛嬌。

嬉しかったのが、メイク講座が載っているところです。今回はナチュラルなアイメイクの指南記事で、常々アイメイクに興味はあれども上手くいかずじまいな私には必要な情報なのでした。

第1特集●自律神経が整う休息ストレッチ

自律神経を整える、ということはつまり「交感神経」と「副交感神経」のバランスを取ると言いかえることができます。読者アンケートで、知りたい話題として挙げる人が多かったとのことですが、つまりそれだけ多くの人が自律神経の乱れに悩んでいるわけですね。

普段の生活では、働く神経である「交感神経」の方が頑張りすぎてしまう傾向にあり、休む神経の「副交感神経」の活躍がおろそかになると言われています。

休む時にはしっかり休まないと、かえってうまく働けなくなりますから、意識して副交感神経を刺激しましょうというコンセプトのもとに、いわばうまくリラックスするためのゆるやかな「ダーウィン体操」、そして「ボディスキャン呼吸」の二つの方法が紹介されています。

私が気になったのは、その次に掲載されている「10秒耳まわし」と「10秒首のばし」の方です。
10秒、といういかにも手軽にできます的なフレーズに惹かれたのではありません。「気象病外来の神経内科医直伝」こそがポイントなのです。

「気象病」とはあまり耳慣れない言葉だと感じる人も多いでしょう。大雑把に説明すれば、雨が近づいてくる、気圧が下がってくるのが要因で体調を崩すという感じでしょうか。
気温や湿度、気圧の影響で不調になるというのは少し敏感すぎると思われるかもしれませんが、そもそもの原因は自律神経系の乱れと密接な関係があるそうです。

私はかなり前から気圧の低下によって異常な眠気を感じ、そこから頭痛を誘発する症状を抱えています。同じような悩みを持つ人は意外と多いようで、気圧の変化と自分の頭痛を関連付けて記録・予想ができる「頭痛ール」というスマホアプリも開発されているくらいです。

そんな気象病ですが、「姿勢の悪さ」が改善すれば症状が治まる人も多いとか。けれども、姿勢の悪さは日常生活のくせによるものなので、一朝一夕では難しいかと思いきや、「10秒」で! となると、これは試してみる価値があります。

特に「首のばし」は頭痛対策とのこと(「耳まわし」はめまい対策)なので、まさにピンポイントの貴重な情報をゲットです。ありがとう、『日刊ヘルス』!

そういえば、気象病外来は神経内科の管轄だというのも初めて知りました。何科を受診したらいいのかわからない症状だと、こういうささいなところからつまずいてしまうので、やはりいろいろな情報を集めなければいけませんね。

首回しの具体的な方法を要約すると以下の通り。

首のばしストレッチ
  1. 背筋を伸ばして座る
  2. 頭だけを水平に前へ出して10秒キープ※あごだけではなく、頭ごと前に出す
  3. 手であごを後ろに押しつつ10秒キープ※うつむかず、頭と水平を保って押すイメージで

もしかして20秒なんじゃないの?とか、こまめに行うってことは一日に何度もやる必要があるわけね、というツッコミは野暮でしょう。

第2特集●科学的に証明された 病気になりにくい究極の食事

この特集のベースになっているのが、『世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事』(東洋経済新聞社/津川友介 UCLA内科学助教授・医師)の内容です。
また、ここでいう「病気」とは糖尿病、脳卒中、がんを指しています。

さて、究極の食事といっても、いわゆる「レシピ」ではなく

  • 優先して食べるべき食材と避けるべき食材
  • どのくらいの量を食べればいいのか
  • 成分そのものを重視するのではなく、食材に注目する(サプリメントに頼らない)

などの点に注意して、毎日の食事を選ぼうという趣旨の記事です。

  • 赤身の肉と加工食肉(ベーコンなど)よりも鶏肉や魚を選ぼう
  • 油脂を摂るならオリーブオイルがおすすめ
  • 炭水化物は茶色っぽいもの(玄米や雑穀、)にし、食べ過ぎない
  • たまごは週に6個までが目安
  • 食べたい時やお付き合いの場合は気にしすぎない

といった、それほどガチガチな縛りではなく、日常に取り入れやすいことなので、できそうなところから始めてみるのもいいですね。

今号はまさかの付録付き

私が一番驚いたのは、別冊付録の内容も読めるようになっていたというところです。
まさか… なんて太っ腹!
しかも、この付録自体がまた素晴らしく読みごたえがあるんですよ。
なにしろ100ページというボリュームですからね。しかもフルカラー。

『日経ヘルス』2018.8月号付録

昔はカロリーと脂質、塩分の表記があれば上々だったところに、糖質が加わっているのが最新版のプライド。

さっそく目を通したところ、こんな感じです。最後の数値が糖質ですね。

ロールパン(1個30ℊ)95kcal/14.0ℊ
ベーグル(1個85ℊ)234kcal/44.3ℊ
あんパン(1個80ℊ)224kcal/38.0ℊ

うーん…これならいっそロールパンを3個食べるべきなのか、あんパンにすべきか、ベーグルってヘルシーなイメージもあったけど、栄養成分的にはアドバンテージはないのね、などいろいろ思うところがありました。面白い。

他にも、目で見てぱっとわかる主食・主菜・副菜のバランスの取り方など、本当に充実していました。

次号も読みます。
ちなみに次号の付録はライザップ監修のバランスボールだそう。
これはさすがに電子版には付きませんねぇ。

2018.6.15配信開始//2018.8.17配信停止




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です