『家電批評』です。あまり聞き覚えのない雑誌ですが、以前読んだ『MONOQLO』、そして女性向けの『LDK』と同じ晋遊舎が発行しています。
『MONOQLO』とは表紙の印象までがほとんど一緒ですね。情報がぎっちり詰めこんであってごちゃごちゃしているというか。
そもそも晋遊舎という会社自体に馴染みがありません。
と、思ったら
太陽図書から独立する形で1995年に創業。(中略)アンダーグラウンド系を含むパソコン雑誌からパズル誌・格闘技誌・実用書・ムックの発行を行っている。
とウィキペディアに掲載されていました。そういえば、『Windows100%』という雑誌は購入したことがあるような気がします。
「モノ批評誌」として、『家電批評』、『MONOQLO』、『LDK』の3誌が主力なのでしょうか。「広告を載せない」というスタイルで発行されているため、良し悪しを本音で語れるというスタンスだそうですが、さて、期待できますでしょうか。
『家電批評』2018.8月号目次
あれ?意外と少ない?…… と思いきや、結構なボリュームでした。
特集1●iPadは今が一番おもしろい
iPadの魅力は「見る・打つ・書く」という基本のことが、高いクォリティで行えることにある。
歴代iPadの登場年数と特徴と共に、そんな意味合いの序文が。
それだけではいまひとつ理解しかねますが、iPadが面白い理由として挙げられているのは以下のとおりです。
- 最近売れてる!
- アプリの完成度がグンとUP
- 手書きがグッと安く
- 周辺機器、「超」豊富
PCでも同じことですが、アプリ(ソフト)と周辺機器は、使い勝手に大きく影響するのは間違いありません。
この先、ページをたっぷりと取って、4つの項目について解説されています。
最新版iPad購入ガイド
まず現在入手できるiPad4種のスペックとおすすめポイントの紹介です。
iPad mini4、iPad第6世代(無印)、iPad Proは画面サイズによってふたつ。
そしてそれぞれのモデルごとにWI-FI版とLTE版があり、さらに内蔵メモリのサイズ違いで選択することになります。
初めてiPad(もしくはiPhone)を使おうとする人って、案外メモリの容量がどれくらいあればいいのかわかりにくいのではないでしょうか。少なくとも私はわかりませんでした。
残念ながらこの特集では、容量についてはほとんど触れられておらず、もっぱら「Apple Pencil」を使えるか、使い心地はどうかといった方面を追究していたため、手書きには興味がない私にはあまり参考になりませんでした。
結論から言うと、9.7インチ(第6世代)はメモ的な手書きが可能で、ライトユーザーに向いている。12.9インチ(Pro)は原寸大での読み書きが可能。10.5インチ(Pro)は一番周辺機器が豊富なため、拡張性に優れている。と、考えれば良さそうです。
mini4は持ち運びが苦にならないサイズ感とディスプレイの美しさはいいのですが、発売以来年月が経っている為、性能的に物足りなさを感じる可能性ありとのこと。
個人的にはmini4サイズの後継機があれば、そちらを買っていたかもしれません。
意外にも、中古市場で入手する選択肢も挙げられていました。
狙いは「iPad Pro(第1世代)」12.9インチ、だそうです。
さて、どの機種にするかが決まったとしても、まだ悩むポイントが残っています。
それが「どう運用するか」。つまり、セルラー版(携帯電話会社で購入・利用契約)、Wi-Fi版(モバイルデータ通信は不可能)、SIMフリー版(格安SIMを使用)のいずれにするか、です。
Wi-Fi版を選んで、必要な時にはスマホとテザリングするという方法が一番安上がりなのかなぁとも思いますが、それぞれの使い方によって変わってくるのでしょうね。
iPadでエンタメ超満喫
次の項目はiPadで動画などを楽しむための周辺機器の紹介です。
高さや位置を自在に調節するスタンドを使って、寝ながら動画を見る。
お風呂にiPadを持ち込むための防水ケースの使用比較記事。
ゲームパッドや動画撮影用のツール、カーナビ用のホルダーなど、実に色々な使い方に特化したアイテムがあるようです。
防水だけならジップロックのバッグでも目的は達成できるそうなので、私も一度お風呂で電子マガジンを読むのを試してみたいと思います。
iPadでラクラク仕事術
タブレットで仕事をすることはなさそうなので、読み飛ばしました。
iPadに外付けキーボードを付ける、って、それノートパソコンでよくない?と思いますし。
キンドルで購入した洋書を読みながら、わからない単語を辞書アプリにコピペして即調べる、というのはいいですね。
iPad VS ライバルズ
「手書きタブレット頂上決戦」と題して、ファーウェイのMediaPad M5 Proとの比較記事です。
Androidタブレットの場合、アプリの動作が最適化されない場合があること、周辺機器も必ずしも使えるわけではないなどの理由から、現時点ではiPadが優勢という結論でした。
個人的には、ファーウェイの先行きは不透明ではないかと感じているので、その意味でも手は出しません。
iPadがこの先、革新的なモデルチェンジをする可能性も高くはないんじゃないかなぁと思いますが。
特集2●自分史上最高の家電選び
第2特集として、ボーナスシーズンにぴったりの家電品ベストバイのセレクションです。
冷蔵庫や洗濯機などは、「大容量でおススメは?」「見た目にこだわりたい」「とにかく乾燥!」など、個々のニーズに合わせて機種を選定しています。
ルンバはレンタルサービスを使えるという情報は、参考になりました。
また、調理家電のうち大幅な改善点がない種類のもの(オーブンレンジなど)は、むしろ型落ち機種がおすすめなど、「実際に買う」ためのアドバイスは有用です。
巻頭特集という形で、4Kテレビも詳しく比較記事が掲載されていますので、夏のボーナスでテレビの買い替えを検討している人には本誌はとてもお役立ちでしょう。
『家電批評』2018.8月号の感想とまとめ
記事を読んでiPadが欲しくなったかどうかというと、微妙なところです。
と、いうことは私にはあまり響かない内容だったのかな。
ですが、全体的に読めるページ数が多くて面白かったです。
そういえば、『家電批評』自体が、デジタル版としては今回が初登場だったようです。晋遊舎の批評誌がデジタル版に勢ぞろいというわけですね。潜在読者が増えることをお祈りいたします。
ところで、ひとつどうしても気になったことが。
誤字脱字が多すぎやしませんか。ざっと読んだ範囲で4個は「これ違ってるねぇ」というところがありましたよ。見つけた瞬間、読書のペースが乱れて気持ちが悪いので、改善してもらえればいいなぁ。
次号の特集は「Wi-Fi虎の巻」「電動歯ブラシランキング20選」など。多分読みます。楽しみです。
2018.7.3配信開始//2018.8.2配信停止
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