『AERA』今度こそ投資デビュー【2018.7.9号】

『AERA』2018.7.9号表紙

月初めだからか、楽天マガジンでは本日もたくさんの雑誌が配信されました。そんな中で選んだのは『AERA』です。

『AERA』は朝日新聞出版が発行する週刊誌。今までに読んだことはありません。週刊誌って、なんとなくコストパフォーマンスが悪いというイメージがありまして。
私の読書傾向ですと、量(ページ数)と濃さ(記事のオタク的うんちく)が評価ポイントなので、週刊誌に対しては点が辛くなってしまうわけですね。

そしてもうひとつ、面白いのかなぁと疑問に感じた原因が、ウィキペディアの『AERA』の解説です。曰く、

その週のニュースの中から特に印象的なテーマを選んでカラー写真を織り込んで掲載するビジュアル重視。

そもそもニュースにビジュアルは要らんじゃろ?と思うのですが、どうなんでしょうか。
園芸誌の薔薇の写真とか、文具誌に掲載されたカラーインクのグラデーションにはときめきますが、ニュースのビジュアルねぇ?

とさっそく懐疑的になりましたが、まぁこれも勉強です。
そもそも「大特集」が「今度こそ投資デビュー」ですから。これはビジュアルは関係なさそうですし、興味がある分野です。

逆にニュース性もなさそうなのですが、それはもう一つの特集「ロシアW杯決勝T進出 サムライの進化」が担当しているのかもしれません。
それでは読んでみましょう。

『AERA』2018.7.9号 目次

ぼちぼちの中身のようです。が、元々のページが少ないのかもしれません。週刊誌ですからね。

『AERA』の電子版では、冊子版の目次が確認できない(削除されている)ため不明です。この時点でまた私はポイントを下げました。

『AERA』2018.7.6号目次1 『AERA』2018.7.6号目次2

大特集●今度こそ投資デビュー

将来の蓄えを年金だけに頼る時代はもう終わり。これからは自分の資産を自分で作る時代。だから「投資を始めよう」という内容です。
それ自体はあまり目新しい記事ではないと思います。

私が『ダイヤモンド・ザイ』や『日経WOMAN』のようなマネー誌を購読しているからというだけの理由ではなく、『サンキュ!』のような主婦向けの雑誌でも、3年くらい前から投資についての記事を頻繁に見かけるようになった記憶がありますから。

ただ、なぜこうも度々「投資を始めよう」という記事があちこちの雑誌に掲載されているのかというと、「実際に始める人」が意外に少ないからというのが実情のようです。
iDeCoやつみたてNISAを始めようと思っても、どの金融商品を選ぶかで迷ったり、証券会社の口座を開くのが面倒に感じたりすると、途中で挫折してしまうのだとか。

なるほど。でも、積立系の投資は一日でも早く始めた方がいいんですよね。
私も1年ちょっと前に月々積み立てるタイプの投資信託を始めたのですが、もっと早くに始めればよかったと思うことはありますから。

銀行にお金を預けても、利子はあるかなきかのごとしで、さらに税金を引かれる。定期預金でも低利率なんだから、普通預金の利子なんて時間外手数料の穴埋めにもならない。

一方、積立投信だと、最初の数か月は運用益が若干マイナスになることもありましたが、それ以降はずっとプラスのまま。プラスの金額が大きくなったり凹んだりの波はありますが、定期預金の金利よりずっと多いです。これは本当の話。

さて、『AERA』の中身に戻りましょう。
つみたてNISAのコツは「最初にしっかり銘柄を比較すること、そして途中で諦めないこと」だそうです。

「下降局面ですぐに売らない」「『元本割れ』を嫌って一喜一憂しない。最低でも7年は運用すれば、複利効果を実感できる」というのも、有用なアドバイスだと思います。

つみたてNISA残高ランキング

人気の銘柄をベスト30まで掲載しています。
どれを選ぶかはお好みで、ということになるでしょうが、『ダイヤモンド・ザイ』ではよく「インデックスファンド」で「信託報酬が低いもの」をおすすめしていますね。

あとは、どの証券会社を選ぶかも好き好きになるでしょうか。ひとつの投資信託を、複数の証券会社が扱っているので、お値段(=手数料)が安いところを選ぶのが定石だと思います。

最近では大体ネットでの注文や口座開設ができるようになっていますので、いつでも思い立った時に取引が可能です。

その他の項目として

  • ハイリスクハイリターンのテーマ株投信

  • 「女性活躍」をテーマとした投信が爆騰中

  • リスク限定だとリターンも制約

  • FXの自動売買をやってみた

  • 休眠預金を取り戻そう

  • 銀行の「安心度」一目でわかる

があります。

面白かったのが「休眠預金を取り戻そう」でした。
昔は同じ銀行でも二つ三つと口座を作れていたことから、使わない口座を持っている人も多いでしょう。

10年以上出し入れがないまま放置されている口座の預金は、なんと銀行の収入になっていたのだとか。それは知りませんでした。
今年1月に「休眠預金活用法」という法律が施行されたことにより、この休眠預金はNPOなどの活動に使われることになるそうです。

けれども、自分の預金を「取り戻す」ことは可能なんだとか。しかも、通帳もカードもない、あまつさえ銀行名すらわからない状態でも大丈夫。
本人確認のための免許証などを持参すれば、口座の有無を調べてくれるそうです。えー。それは知らなかった。

しかも、記事によると休眠口座になった「第一勧業銀行」の口座は、富士銀行などとの合併を経て「みずほ銀行」の口座に自動的にチェンジしていたとか。なんだかちょっとけなげにご主人を待つわんこっぽい、いい話のような気がしましたが、気のせいかもしれません。

結婚して姓が変わった場合に、旧姓で作った口座を探す場合は戸籍謄本など改姓を証明する書類が必要だそうです。ご注意ください。

もうひとつ、誌面で触れられていて面白そうなのが、スマホで1000円から株の取引ができる「One Tap BUY」。取引できる銘柄は限られていますが、その分、誰でも知っている企業ばかり。コツコツ買っていくにはいいんじゃないかなぁと思います。

インタビュー●「通り過ぎてこそ雑談です」

星野源がかつて担当していた連載がムックになったということで、宣伝を兼ねた記事。
色々な人との対談(雑談)をまとめたようですが、いかんせんゲストも星野氏もよく知らないのでなんとも…

ただ、ムック本は流通する期間が短いので、ファンの方はなるべく早めに探した方がいいでしょうね。次に買おう、と思っているとなくなります。そのことはよく知っています。

あとは、えぇと、サッカーワールドカップでの本田選手に関する記事。同じく西野監督の記事。
このあたりで〝ビジュアル〟にこだわっているのがわかるかと思ったのですが、そういうわけでもなく、ちょっと肩透かしです。

そもそも、思ったよりワールドカップの扱いが小さく感じました。ニュース性もあまり感じられません。サッカーには詳しくないせいもあって、読んでもあまりグッときませんでした。

でも、それじゃ週刊誌として力不足なんじゃないかなぁ。
ムック本の宣伝…… いえ、星野源の記事の方がカラーでしたし、〝ビジュアル〟重視だったのもつまんないなぁ。

さらになぜか「メーガン妃を悩ませる実家問題」なる記事が。なぜ。
そしてこの記事をもって、『AERA』2018.7.9号は唐突に終わるのでした。だから、なぜ。

『AERA』2018.7.9号 感想とまとめ

特集記事にもよるとは思いますが、正直に言って私の趣味ではありませんでした。マネー特集を読むなら、専門誌の方がいいですね。初心者向けという感じもしませんでしたし。
別の号を読んだら印象が変わるかもしれませんが、『AERA』でしか読めないとっておきの記事というものが、はたしてあるのかどうか。
週刊誌はバランスを取るのが難しいのかなとも思いました。

冊子版の目次も掲載されていない上に、英王室の記事で突然終わってしまうので次号予告もありません。ちょっと無責任な印象を受けます。

おまけに電子版は43ページまで。英王室の記事に63ページのノンブルがありますので、大体1/3はカットされている計算です。
さっと読みたい時にはいいですね!

と、いうわけで、おそらく次回は「つまらなくても構わないからどうしても何か読みたいけれど、あまり時間がない」時に読もうと思います。

2018.7.2配信開始//2018.10.1配信停止




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