『Get Navi』家電は最新機種でなくてもいい&奥が深すぎるそうめんの世界【2018.9月号】

『Get Navi』2018.9月号表紙

『Get Navi』は楽天マガジンで初めて存在を知った雑誌です。カテゴリーとしては、新商品の情報やレビューを行うアイテム情報誌となります。

デジタル製品や生活家電、ガジェットだけでなく、カルチャーやグルメなど、「いま知っておきたい」情報

を扱うとのことで、幅広いアイテムの紹介をすることによって、他誌との差別化を図っているのでしょうか。モノ情報誌って、本当に多いですからねぇ。
ところで、新商品情報誌というと、男性向けの雑誌が多いのには何かわけがあるのでしょうか。

女性向けのファッション誌やコスメ誌などは、モノ情報誌としての側面も多分に持ち合わせていると思うのですが、「新商品情報誌」という風に特化した雑誌は思いつきません。
先日読んだ『LDK』も、新商品にフォーカスしているのではなく、現在手に入るアイテムの中から効き目がある、優れているものを選ぶ、というスタンスで、中には過去にもベストバイに選ばれたモノもありました。

単純に、男性の方が新商品には興味があるのかな。買うか買わないかは別として。
新車やパソコンのカタログをいち早く手に入れて、熱心に読み込むのも男性に多いという印象がありますし。

だとしたら、「女は買い物好きだ」なんて非難めいたことは言われたくないですね~。私たちは新しいからではなく、「必要だから」と思うからこそ買うわけですよ。基本的には。
まぁ、買ったモノをうまく活かせるかどうかは、また別の問題になるのは確かですが。

『Get Navi』2018.9月号目次

特筆すべきは連載記事の多さですね。こういうところでも差別化を意図しているのかもしれません。

『Get Navi』2018.9月号目次1 『Get Navi』2018.9月号目次2

巻頭特集●格安モノ ○か×か

面白いと思ったのは、「格安モノ」つまり電化製品でいうなら普及機や型落ち品、たとえばルンバではなく類似商品といった商品の中から、おすすめに足るものを選んだ、というコンセプト。
お気に入りのメーカーやこだわりのブランドがなければ、もちろんこういう商品を選ぶのは賢い選択だと思います。

ただ、昔から「安かろう悪かろう」という言葉がある通り、聞いたことのないメーカーの商品を買ったらすぐに壊れたとか、使い勝手が悪いとかいう困ったことに遭遇する可能性はあるんですよね。

私も、ミュージックプレイヤーを買って使うこと3回目にして壊れたという経験があります。しかも、使い方を確かめながらのことだったので、実質的にしっかり聴く以前に壊れたという印象が強烈でした。まぁ、そんなこともあって「聞いたことがないメーカー、かつ中国製」のものは買わないことにしています。
日本のメーカーが中国で製造しているというのは、まぁセーフかなと思いますが、それでもあまり気は進みません。

とはいえ、今はネットで製品レビューや口コミを探すことができますので、評価が高ければ一考の余地はあると思います。
この時、☆の数だけではなく、必ずレビューがあること、高評価のコメントばかり「ではないこと」を確かめるのがポイントだと考えています。

さて、取り上げられている商品は以下の6つの分野です。

  1. 生活家電
  2. オーディオ&ビジュアル
  3. クルマ&カー用品
  4. デジタル
  5. 日用品
  6. ファッション&レジャー

なにしろ男性誌ですので、私が心惹かれるモノとは若干傾向が違います。
ただ、「これはいい情報!」と感じたものもたくさんありました。

まず「生活家電」からオーブントースター。象印のこんがり倶楽部 ET-WM22です。
最近トースターで話題になっているのが、お値段の張る高級機ですよね。そのお値段に見合うだけの性能はあるというのがもっぱらの評価ですが、正直言ってトーストばっかり食べたいわけじゃないし… と思う私にとって、紹介されていた象印のトースターがとても魅力的です。

  • 温度調整が80℃~250℃まで可能
  • 焼き網はもちろん、扉まで外して洗える
  • フライ類の油抜き温めやお菓子作りにも向く

特に上の2点はなかなか珍しい特徴だと思います。実売価格が3,670円だということを考えると、間違いなくお買い得! 

次にオーブンレンジ、日立のヘルシーシェフ MRO-TS7。

  • 過熱水蒸気機能付き
  • ヒーター部の露出なし&庫内側面シリコン加工で掃除がしやすい
  • 少人数分の調理がワンタッチ

優秀な点が上の3つ。残念な点として、日立独自の機能である「トリプル重量センサーがついていない」、ゆえに「少人数メニューを使用する際は食材の量はレシピを厳守すること」ということが挙げられていました。

とはいえ、通常の調理なら赤外線センサーで充分だそうですし、私はオートメニューにはあまり興味がないので、まったく問題なさそうです。
実売価格は29,000円。もうだいぶ年季の入った我が家のヘルシオの後継として、白羽の矢を立てておきます。

次に面白いなと思ったのが、「日用品」ジャンルからグリーンハウスのワンタッチビアサーバー GH-BEERM-BK。「缶ビールにかぶせて使うビールサーバー」だそうです。

『Get Navi』2018.9月号_beer

単4乾電池で駆動し、1秒間に4万回振動する超音波を発生させることによって、ビールにクリーミーな泡をつくる性能を持っているのだとか。へー、そんなのがあるんだ! とびっくりしました。

少々液漏れがするとのことでしたが、メンテナンスも簡単ですし、すぐにお店で飲むようなきめ細かな泡ができるのはいいですね。持ち運びも苦にならないサイズですから、キャンプのお供などにもよさそうです。

残念ながら、私はまだビールの美味しさがわからないお子様舌なわけですが、ビール好きな家族や気の置けない友人へのプレゼントにもなりそうな実売価格2,138円というお値段も魅力的だと思います。

コラム○We Love! そうめん

さて、「この夏は、懐ゲーで遊べ!」なるレトロゲームの特集にも激しくココロ惹かれたのですが、意外にも面白かったのが、この「そうめん」特集です。

そうめんというと、流しそうめんか、暑くて家事をやる気が失せたお母さんがちょっと手抜きのおひるごはんとして出すものという個人的なイメージがあったのですが、なかなかどうして奥が深いのだと思い知りました。

最初のページからそうめんにまつわる情報のあれこれが詰まっています。
そうめん、うどん、冷麦の違い(=麺の太さによる)、そうめんの種類(手延べ式と機械式の2種)、日本3大そうめん(奈良・三輪そうめん、兵庫・揖保乃糸、香川・小豆島そうめん)、原料、発祥などなど。
そうめんに1200年の歴史があるとは知りませんでした。

知識だけではなく、「おいしいゆで方講座」、麺の違いがよりわかるおススメの食べ方(塩+オリーブオイル!)、こだわりの市販つゆの紹介、薬味の合わせ方(果物+フルーツ缶+レモンソーダ、には仰天。『dancyu』だってここまではぶっ飛ばないのでは…? 『dancyu』ならやるか…)、缶詰との組み合わせで立派な一品料理に仕上げるなど、実食方面にも抜かりありません。

『Get Navi』すごい、面白い! この記事をだけでも、読んだ価値があったというものです。参りました。

『Get Navi』2018.9月号感想とまとめ

ただ一言、面白かったです。

あまり興味のない商品ジャンルも多かったのですが、全体的に力の入った記事で読みごたえ充分でした。
そういえば、出版社名がわかりにくかったのですが、学研プラスなんですね。いつの間にプラスがついたのか、全然知りませんでした。

次号は巻頭特集で「文房具&日用品」、他に「最新家電&デジタル完全比較」とのことです。ナノ・ユニバースのスマートインナーバッグ(スマホやケーブルを収納できる小物入れ)がつくとのこと。

文房具はしっかり興味のあるジャンルですので、きっと読みます。

2018.7.24配信

配信停止の表記がなく、バックナンバーもずらりと並んで表示されています。特に連載記事が気になって、さかのぼりたいと思った時に、こういう風に長く読めるのは非常にうれしいですね。これも差別化の一端だとしたら、素晴らしいと思います。

また、目次のページに電子版には非掲載の記事を明記してあるのも大変感心しました。




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