読むつもりはありませんでした。『Hanako』。
昔、一、二度読んだことはあります。多分旅行の特集に惹かれたのではないかと思いますが、覚えていません。あまりフィーリングが合わなかったのでしょう。
それでも今日、読んでみようと思ったのは、特集の「46人の、転機と決断」に何かを感じたからです。
思えば、先日の『PRESIDENT』も「自分を変える」特集でした。
『週刊ダイヤモンド』の数学特集だって、実はあれ、自分を「数学?大の苦手」から「ちょっと頑張ってみようかな」にシフトさせたいという願望なのかもしれません。
そう考えると、今、私は自分を変えたいと思っているのでしょう。きっと。
ならば、やみくもにじたばたするよりも、さまざまなケースを集めてまとめてアウトプットするのが効果的。
と、いうわけで様々な人生の転機と決断、読ませていただきますよ。
『Hanako』2018.7.12号目次
充実してます。中身詰まってます。
創刊30周年特別企画●46人の、転機と決断。
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時代を映す人。
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憧れの人。
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「食べる」と生きる人。
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前に進む人。
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働きつづける人。
の5分野に分けられた中に、「女の人生ケーススタディ」や「オンリーワンな仕事をする人」、「企業で働く女性白書」、「迷える全女子の参考図書。『凪のお暇』を読みましたか?」などが挟み込まれています。これで総勢46名。
なぜか「Book in Book あなたの転職と収入革命」なる占星術記事も埋まっているのがご愛敬。むしろ削除されずにしっかり読めるのがありがたい限りです。
時代を映す人
3人のアナウンサーへのインタビュー記事です。
『Hanako』の創刊2号目で、「女性ニュースキャスターのライフスタイル」を特集したことを踏まえてのことのよう。
登場するのはテレビ朝日の大下容子さん、テレビ東京の福田典子さん、日本テレビの滝菜月さん。
さっそく読んでみますと、さすがに激務といいますか、常に自己を向上させる努力が必要なお仕事なんだなぁと思うことしきり。
女性アナウンサーは事実無根のことでバッシングされることもあるでしょうし、並の根性では務まらないに違いないと改めて思いました。
中でも福田さんの
「結局、選んだ道を正解にするのは自分だと思うんです。」
という言葉が非常に印象に残りました。
憧れの人
モデルの滝沢眞規子さん、美容家の神崎恵さんのおふたり。
滝沢さんは、「自分のことに関してはどうしても手を抜きがち」という意外なことを述べています。
モデルや美容に関わるお仕事をしている人は、みんないわゆる「意識が高い」という偏見を持っていたので、少し安心するとともに、自分は少しぐらい頑張らねばならないと感じました。
「食べる」と生きる人
1日100個の弁当を作るという、料理家の山本千織さん、フードエッセイストの平野紗季子さんのおふたり。
1日100個のお弁当を作るというのもすごいけれど、そもそもはバーの店舗をお昼の間だけ借りるという営業形態のため、食器がないというところから始まったという逸話にびっくりしました。
そういうところから、すくすくと大きく育つ芽があるんだなぁと。
平野さんの場合は、「食事まつわるあれやこれやを記録しはじめたのは、小学生のとき」という筋金入りのオタク、と尊敬をこめて認識しました。
三つ子の魂百までというか、自分の道を見つけた人っていうのはブレないし、すさまじいまでのエネルギーを持っているんですよねぇ。幸せだわ、こういう人って。
なのに、「料理は全然得意じゃない」というのがまたユニーク。
前に進む人
元乃木坂46の生駒里奈さん、おひとり。
アイドルについては不案内で申し訳ないのですが、宝塚歌劇団のことを考えればなんとなく理解はできます。
トップになった方も、そうでない方も、それぞれに自分の退団時期を受け止めて、決意して前に進んでいきますね。
自分のなすべきことをやり遂げたという感覚が、背中を押しているのかな。
そんなことを思うにつけ、自分は何かを成し遂げたのか、どころか成し遂げることができるのか、から自問しなければならないところが情けない限りです。反省。
生駒さんは
「とにかく新しいことに挑戦してみようって思うようになりました」
と語っています。まさに転機と決断というわけですね。
働き続ける人。
83歳のプログラマー、若宮正子さん。
最近どこかで見た…と思ったら、『日経WOMAN』の記事にも登場していましたっけ。
記事を拝見すると、81歳でスマホのゲームアプリを作成したことがきっかけで、国内外で講演の依頼が絶えない毎日とのことですが、そもそも三菱銀行で異例の管理職を務めて定年まで働いたそう。
そしてパソコンとの出会いのきっかけは、お母様の介護生活の息抜きとして。「お出かけとお喋りが大好きだから、家にいながらネット上で人と交流したかった」からだとか。
なんというか、行動力から何から地力が違うのでは。
と少しひねくれた感想を抱きましたが、
人生何が起こるかわからない。失敗を恐れず今日一日を精一杯楽しむべきだと思います。失敗したっていい。とりあえずやってみて、うまくいかなければやめればいいんですよ
は良かったですねぇ。
とりあえずやってみよう、まではよくあると思いますが、「うまくいかなければやめればいい」までは、なかなか言えません。
それぞれが考えるきっかけになりました。
「企業で働く女性白書」
これがまた、非常に面白い記事でした。
何が面白かったかというと、主に私が気になる分野の企業で働く女性の声が載っていたからです。
株式会社ネルケプランニング、独立行政法人日本芸術文化振興会、UCC上島珈琲株式会社、コクヨ株式会社、そして株式会社サンリオ…
わー、面白い。そして、サンリオの方、ぜひシナモンをもっともっと推して下さい…
その他、連載記事など
どれもこれもたっぷり読めました。
電子版だからといって手抜き(削除)なし?これは嬉しい。
特によかったのが、「EVENT MENU」でした。
美術展、工芸展の中でもちょっとマニアックなもの、『日経おとなのOFF』の特集では見落とした(?)ものの中に、私のストライクゾーン真ん中の展覧会があります。
- 書物工芸―柳宗悦の収集と創造 @日本民藝館(7/3-9/2)
- 携帯の形・ひらく弁当箱 @国際基督教大学博物館 湯浅八郎記念館(-7/6)
- モボ・モガが見たトーキョー~モノでたどる日本の生活・文化~ @たばこと塩の博物館(-7/8)
- 香りのエスプリを伝えるアンティーク香水瓶 @ポーラ文化研究所(-8/29)
- ショーメ 時空を超える宝飾芸術の世界 1780年パリに始まるエスプリ @三菱一号館美術館(6/28-9/27)
などなど。行きたいですが、東京はなかなか遠いですなぁ。
『Hanako』は表紙にも書いてある通り、「MAGAZINE FOR TOKYO GIRLS」なんですね。
少なくとも東京都と関東でも東京に近いエリアが中心という印象が、とても強い。ですから、残念ながら私にとっては身近な雑誌という感覚を持ちにくい。そんな感じです。
『Hanako』2018.7.12号の感想とまとめ
まさかここにきて『Hanako』を読もうとは… 自分でも意外でしたが、実に面白かったです。
転機と決断について前向きにとらえつつ、自分を変化させていきたいと思います。
まだたどるべき道筋が見えませんけれども。
それから、電子版もほぼまるまる一冊読むことができたのがとても嬉しかった。唯一「ん?」 と思ったのが、ページの中央部にぽっかりと浮かび上がる不審な空白を認めた時でした。
記事タイトルは「嵐さんと一緒。」ジャニーズの嵐、ですよね。
……あぁ、これが!
電子版の雑誌の特徴として、肖像権の問題かなにかで特定の芸能人の画像が消されることがあると聞いています。これがまさにそれだ!ほえー。おもしろーい。
さて、次号予告によると特集は「沖縄」。ひとり旅だから、できること。
だそうです。『日経WOMAN』の特集にもひとり旅がありましたし、本当に流行なんですねぇ。
そして第2特集は「列車に乗って旅に出よう。」
…どうやらまた読むことになりそうですよ。
最後に、一番気に入ったところを引用して記録しておきます。
転機はいつでもやってくる。大事なのは、それが転機だと気づき、考え、行動すること。
2018.6.28配信開始//2018.7.27配信停止
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