『Tarzan』目標に辿り着くまでの心構えを学ぶ【2018.7.12号】

『Tarzan』2018.7.12号表紙

本日読みますのは『Tarzan』。ウィキペディアによると、男性向けの健康雑誌とのことですが、筋トレやトレーニング効果を高める食事の特集など「カラダづくり」に重きを置いているという印象があります。
楽天マガジンのカテゴリーではまさかの「スポーツ・アウトドア」。

これまでに一度か二度、購読したことがあったはずですが、何の特集だったかは忘れました。
そういえば、ふと気づいた事実。私は今も昔も、女性ファッション誌より男性ライフスタイルのカテゴリに属する雑誌の方を好んで読んでいるようです。
これは王道の少女漫画誌やレディースコミックよりも週刊少年ジャンプの方がなじみ深いということと何か関連性があるのでしょうか。

それはさておき、『Tarzan』です。
今号の特集は「やり遂げる!」
力強い宣言ですね。「やり遂げる!」

いかに動機と継続力を高め、目標に達するか。答えは“トップランナー”の言葉にある。

と、いうことでスポーツ選手、格闘家をメインにしたインタビューがメイン記事となっています。

『Tarzan』2018.7.12号目次

ボリュームたっぷり。裏表紙まで載っているのは珍しいですね。発毛剤の広告ですけども。

『Tarzan』2018.7.12号目次1 『Tarzan』2018.7.12号目次2 『Tarzan』2018.7.12号目次3

特集●やり遂げる!

動機と継続力について語る14の記事、特別寄稿などで構成されています。
共通すると思われる項目も見受けられました。一部を記録しておきます。

スピードスケート選手・高木美帆さん

  1. 頑張れば手が届くとイメージできるところに目標を定める
  2. 客観的なデータを積み上げ、成長を可視化して意欲を高める

目標設定の仕方も、案外難しいように思います。これも継続すればうまくなるといいのですが。

プロ野球選手・上原浩治さん

  1. 環境に頼らず、あるもので自分なりに工夫して取り組む
  2. 経験こそが自分の財産。それを生かす術を心得ておく

総合格闘家・堀口恭司さん

日本の練習は精神面重視、対してアメリカは練習のほとんどが技術面。

というのが、良くも悪くもお国柄を表しているように思います。

試合に際して

冷静でいられるのは、“ここ、なんかうまくいかないな”と感じた部分を練習で徹底的につぶし、不安要素をどんどんなくす作業ができているから

との言葉が印象的でした。

  1. 精神面で自分を追い込むよりも、技術を磨く方に力を注ぐ
  2. 苦しい時は、一度“無”になってやりたいことの本質を見つめ直す

スキージャンプ選手兼監督・葛西紀明さん

46歳にして、“次は金”と目標を定めてさらに努力を継続できると語るレジェンド。札幌でオリンピックが開催されたら金メダルを取りたいという目標は、半ば非現実的とも思ったのですが、読み進めていくうちに、実現するかもと感じました。

宮古島での合宿の記事を読むと、どれも楽しそうにトレーニングをしているようにも見えるのですが、そんなはずもないんですよねぇ。

  1. マンネリを避け、常に新しい刺激を自分自身に与える
  2. 体力も大事だが、良いイメージを持つことを優先する

プロ野球選手・村田修一さん

  1. 逆境にぶつかり立ち止まったら、原点回帰して自分を見つめ直す
  2. 今ある環境でできることを、精一杯やるしかない

プロ野球選手が「今ある環境で」と口を揃えているのが面白い。チームによって、差が大きいということの表れでしょうか。

プロサッカー選手・中村憲剛さん

  1. 周りの変化や進化に対応しつつ、根本的な自分のスタイルは貫く
  2. “上手くなりたい”という気持ちを絶やさないことが継続の秘訣

コメディアン・志村けんさん

  1. 新しさを求めすぎない。“マンネリ”になるまで、なってもやる!
  2. 永遠に100点は取れない。何事もそう心得て取り組むべし

女優、ユニセフ親善大使・黒柳徹子さん

失礼ながら、いわゆる“天然”タイプというか、発達障害が疑われる方なのでは、と思っていたんです。昔、ベストセラーになった『窓際のトットちゃん』を読んだ時から、そういう印象があったので。

今回のインタビューの中でも、袋作りという内職的な作業が好きで、ずっと続けていたというエピソードを拝見して、それっぽいと感じたのですが、読み進めていくとそれはそれとして、非常にクレバーな方だと思いました。

まさに今号のテーマのひとつ「継続」を地で行く長寿番組・「徹子の部屋」について、あえて自身は変わらないでいようと決めたというのは英断でしょう。
番組の中で変わるのは、服とセットの花、そしてゲストだけ。集中して見てもらうための意図だそうです。

そして、番組は収録のみで編集をしないのが条件で司会を引き受けたとのこと。ゲストの話を切り貼りしないことで、嘘をつかないということにつながるのだと。
発言の中のごく一部を抜き出して、大げさに騒ぎ立てて見せるやり方は、確かに発言の意図や真実から離れ、良からぬ方向へと向かうことになりかねませんからね。

さらに、「徹子の部屋」が始まると同時に、女優としてのテレビ出演をやめたという事実にも驚きました。役柄のイメージを投影されることは、トークショーの司会者にはマイナスになるとの考えからだそうです。……プロだなぁ。

ついでと申し上げるのもまた失礼ですが、写真のお姿、とてもおきれいです。お肌も歯も私よりきれい。“タマネギヘア”の艶もね。さすが女優さんだわ~。

  1. 毎回同じスタイルでどんどん真剣勝負をしていくこと
  2. 自分が心から面白いと思うもの、それのみを突き詰めていく

「毎回同じスタイル/自分のスタイルを大事に」というのも、複数の“トップランナー”に共通することのひとつですね。

鉄人が“続けるため”のコンディショニング術

40代のアスリートが、それぞれの競技を続けていくために必要なことを語る項目です。
練習を量より質重視にしたり、食事により一層気を配るようにしたり、とコンディショニングを見直す選手もいれば、メンタルに重きを置くようにした選手も。
方向性は違っても、現役を続けることへのこだわりと、そのために毎日続ける努力は共通しています。

やっぱり、(その競技が)好きなんだろうなぁ、としみじみ思いました。

常勝・帝京大学ラグビー部はいかにチームをモチベートするのか。

監督のマネジメント法に焦点を当てた記事。部活動というか、学生スポーツの在り方について考えさせられました。

1年生は自分を知り、自分を作ることに専念させる。他者と比べることなく自信の弱みと強みを知り、それをどう変えるべきかという目標を設定させる。
つまり自らを律する自律、他者の支援を得ず独り立ちする自立の双方を求める。

上級生が下級生を公私ともにサポートする体制をしっかり整えているそう。学生寮やグラウンド、トイレの掃除や食事当番を担当するのは3、4年生だとか。
いわゆる体育会系のイメージからすると正反対。これは、慣れない環境で余力も余裕もない下級生に負荷をかけないことで、前向きな成長マインドにつなげるのが狙い。

逆に4年生は選手として、またひとりの人間として憧れられる存在とみなされることでより成長し、主体的に組織に貢献できることになる。

また、ベンチ入りしない選手も自分自身のチームへの貢献そのもの、主体的に活動を楽しむことから充足感を感じられれば、強いモチベーションが得られ、成長につながる、とも。

「やり遂げる」ための9のヒント

物まね芸人のお二人による対談ではじまるパート。
……だんだん方向性が怪しくなってきているような気がするのは主にみうらじゅん氏のインパクトによるものでしょうね。

いえ、マッチョな男性と格闘家の女性が食事制限中に実践するチートデイ(ストレスと、減量により体が出す危険信号をコントロールするための、一時的に何でも食べていい日)のメニューも目を疑いましたが。

ストレッチとヨガは、私にも取り入れられそうなので試してみようかな。

『Tarzan』2018.7.12号・ストレッチ

連載記事など

本に車、ストレッチの紹介記事に若手アスリートの紹介など、一通り全部読めます。面白い。

特に気に入ったのが、意外にもファッションページです。今号は「HAPPY RAINY」ということで、傘の素材で作られたレインコートや防水透湿素材のスーツ、雨除けのコットンハットやレインブーツなど、ちょっと珍しいアイテムが目白押し。

スーツのメガネ男子が好みのタイプですよ。でも、モデルさんたちが全員細身のせいか、このコーナーにはあまり筋肉のにおいを感じないなぁ。

『Tarzan』2018.7.12号感想まとめ

電子版でも冊子版に引けを取らず、広告までしっかりと掲載されていました。

そして特集記事はとても読みごたえがあり、満足です。
それぞれ分野は違っても、なるほどと頷ける言葉ばかり。
何をするにしても、毎日の積み重ねは大事にしたいものです。心に刻んでおきます。

次号特集は「この夏こそ、脱げるカラダになる!」だそうです。
ハダカを仕上げるトレーニング&食事を完全シミュレーション!
うぅむ、「28日あれば十分だ」はいいのですが、7月12日に発売で、そこから28日だと夏には割とギリギリなのでは…… と余計な心配をしてしまいました。

でも予告のモデルさんが素敵なので許す。問題ない。
読むかどうかは未定です。

2018.6.2018.7.27配信停止




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