『日経WOMAN』貯蓄も旅行も楽しみたい人におすすめ【2018.7月号】

『日経WOMAN』2018.7月号表紙

『日経WOMAN』。以前は時々読みました。ターゲットは20代半ばから30代で首都圏在住の女性会社員でしょうか。正直言って、地方在住だったり、自営業やサービス業だったりすると、自分自身の状況との隔たりを感じることも多いと思います。

私もこのターゲット層にはマッチしていませんが、「手帳術特集」や別冊付録目当てで買ったというのが実情でした。

『日経WOMAN』2018.7月号目次

別冊付録に「まんが やせる食べ方」がついていますが、電子版にはありませんでした。
マンガを一部だけ読むのも残念なので、そこは気になりません。

『日経WOMAN』2018.7月号目次1 『日経WOMAN』2018.7月号目次2

特集1●ほったらかしで貯まる!最強ルール

若い世代向けなので、紹介されているのは基本的なことといっても良さそうです。

まず「天引きなどの先取り貯蓄を始める」。
次に「利率のいい預金や保険を選ぶ」。
そしてつみたてNISAやiDeCoを利用して「投資を始める」。

大体、どんな本を読んでも出てくるのはこの三つでしょう。

面白かったのが、ネット銀行の定期預金を紹介する記事にあったちょっとしたテクニックです。

  1. 定期預金は小口で預けてもOK
  2. 満期時にキリのよくなる額を預ける
  3. 振込無料の口座から端数を振り込む

1.は、たとえば100万円を定期預金にする場合、30万円・30万円・40万円に分けるというもの。

もし30万円を中途解約することになった場合、100万円全部を解約すると利子は尽きません。分けておけば、残りの30万円と40万円の70万円分には満期の利子がつく(可能性がある)ということです。

2.はもう少し細かい話になります。金利が0.25%で1年物の定期預金を組む場合、元本が100万円だと満期時に100万1992円になります。元本を101万円にすると、満期には101万2012円。

この1000円の位が重要なのだそうです。なぜなら、ATMで引き出す際に硬貨では下ろせない場合が多いから。口座に992円残るか12円かの差というわけです。…盲点過ぎました。
まぁ利子には税金が掛かるはずですから、本当はそこまで計算しなくてはいけない気もしますが、ちょっと私には無理…

という時に3.が光ります。
100万1992円の口座に、振込手数料が無料の銀行口座から8円を振り込むのです。こうすれば、晴れて100万2000円を全額下ろせるというわけです。素晴らしい。

ちなみに条件付きで振込手数料が無料になるのはソニー銀行、住信SBIネット銀行、三菱UFJ銀行などがありますね。楽天銀行は振込手数料をポイントで支払うこともできます。

給与の振り込まれる銀行口座だけでなく、目的によって銀行を選び、使い分けをしなければいけません。これがなかなか思案のしどころでもあるのですが。

と、いう感じで楽しく読んでいましたら、NISAやiDeCoの記事はばっさりカットされていました。あらら。残念。

特集2●きれいなOver40代の美習慣

これは同世代として参考にさせていただくつもりで読みました。

  • 忙しくても睡眠優先
  • 深酒よりも楽しいランチ
  • ジム通いより毎日の簡単な運動
  • 時間をかけずにスキンケア
  • 笑いジワは気にしない。UV対策と保湿を重視
  • 常に背筋を伸ばす、軽い筋トレ代わりにも

全体として、「無理せず続けられることを、確実に実行する」というテイストでした。

雑穀や玄米を主食にしたり、豆腐や鶏胸肉の高たんぱく食を摂ったりで食事にも気をつかっている人が多いですね。私も少しごはんを控えたいのですが…おいしいんですよねぇ、白いごはんって。

特集3●プチプラひとり女子旅

まったくノーマークだったこの特集が、びっくりするほど実践的で面白かったです。そもそも私はひとり行動しかしませんが、極度の出不精なので、よほどのことがない限り、片道30分以上の外出はしません。

それなのに、この特集を読んだら「台湾…いいかも」と思いましたし、「ひとりでツアーパックに参加するのもありなのね」と目からウロコが落ちました。

「安心・プチプラひとり旅のルール7」

航空券の買い方からホテルの選び方、タクシーよりも公共交通機関、荷物の軽量化など、実際に旅する人の意見をまとめた7項目。説得力があり、ぐいっと引き込まれました。

「週末1泊3日の台北、プチプラでどこまで楽しめる?」

これがまたすごい。何といっても、実際に旅をして検証した記事ですからとても具体的です。
私は自分では出掛けませんが、旅行関係の本や雑誌は大好物なのでよく読んでいる方だと自負していました。それなのに、

前日の深夜、空港に入ってスタンバイ

朝5時発のLCC便ゆえ、電車やバスがないことを理由に、前日から空港に乗り込んだというところでノックアウトされました。そんな話、初めて聞いたわ…

しかも出発ロビーは治安がよさそうだったので、そのまま時間をつぶしたというのがすごい。とはいえ、羽田は深夜早朝の離陸便が多く、お客さんは多いそう。それなら大丈夫なのか。

と、その後もひきこもりを圧倒する行動のあれこれが続くわけです。
いやー、すごい。でもとっても楽しそう。そして美味しそう!いいかも、旅行。いいかも、台湾。

具体的な旅のヒントは満載ですし、ネット接続に関する情報もあります。そしてお会計を見ると航空券・宿泊代・食費・現地交通費・おみやげ代で5万円ちょっと。えー!?台湾ってもっと高いイメージ(航空券)だったのに! と、また目からウロコがはがれ落ちました。

さらにその後、「国内のひとり旅」と「海外団体ツアーにひとり参加」の記事が続き、本当に満足しました。
最近、会社が有休を取得するように働きかけていますので、思い切ってみるのもありかな。

海外なら、まずはパスポートを再取得するところから始めなければいけませんが。そしてその手続きは、自宅から片道30分より遠いところでしかできないと思いますが。…やっぱり無理かも。

『日経WOMAN』2018.7月号の感想まとめ

掲載されていないページが第1、第2の特集それぞれで半分くらいありました。結構大胆にカットされています。

そして、年齢的にこの雑誌がターゲットとする層からは外れていると思っていたこともあって、あまり期待していなかったのですが、これがまったくいい意味で裏切られました。実に面白かったです。

人生100年時代を生き抜く「学ぶ力」&「つながる力」というイベントレポートも、とても良かったです。
”変わるためには勇気と決断力が必要です
というリンダ・グラットンさんの言葉が心に残りました。

次号は7月6日(金)発売。今号の配信日が6月21日なので、さすがに6日には配信されないでしょうから、雑誌版と配信をずらしていると考えればいいですね。そういうところで差別化を図るのは断然ありだと思います。

それから、差別化ということでひとつ気が付いたのは特別付録としてついているMARK’Sオリジナルカードケース。これがついていない「冊子のミニサイズ版」も販売されているとか。価格差100円。
うーん、これをどう考えるか、なかなか悩ましいところです。個人的にはこのカードケース、欲しいなぁ。

次号の特集は「朝時間にできること100」「貯めてる女子の1週間お買い物日記」など。時間があれば読みます。

2018.6.21配信開始//2018.8.22配信停止




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