『家電批評』です。
今月の特集は「最新オーディオの大正解」、「洗濯機批評2019」などですが、今日取り上げるのは連載コーナーの「コンビニ通信」。
取り上げられているのは「コンビニカフェ」。
レジでカップを購入し、セルフマシンで淹れる形式のドリンクですね。
2013年にセブンイレブンの「セブンカフェ」が端を発したこの購入スタイルも、今やすっかりコンビニの定番になりました。
この記事では、ローソン、ファミリーマート、セブンイレブンの三者三様のメニューから35製品を選び、そのベスト商品を選定したというものです。
「スタバを超える逸品見つけました」ということですが各コンビニのイチオシメニューは、果たしてスタバを超えるのでしょうか!?
「コンビニ通信」第21話・コンビニカフェ
今回のジャッジに当たっての基本説明です。
それぞれのコンビニにおける売れ筋商品を35種から選び、各チェーンごとにベスト商品を選定。選ばれた商品の数は、コンビニによって違います。
なぜなら、メニュー展開が各社それぞれで違っているからです。
まず、ローソンの特徴は、ミルクを使った豊富なメニュー展開です。
このため、選ばれた商品は最も多い10種となりました。
ファミリーマートは、アイス状のベースにミルクを注いで完成させる「フラッペ」などのデザートメニューが充実しています。
選ばれたのは5種でした。
一方、セブンイレブンはあえて商品数を絞り、代わってコーヒーの質を追究する方針のため、ピックアップされたのは4種のみ。しかもホットかアイスかという違いしかありません。
評価項目は
- 全体のバランス
- コスパ
- 香り
- 素材感
- 味わい
の5つで、各5点が最高評価となります。
評価したのはカフェオーナーを育てる学校のトップ、そしてカフェオーナーというプロのお二人です。
今回はローソンのおすすめ商品を5つ、ファミリーマート、セブンイレブンのおすすめ各3つを記録します。
ちなみに、価格は実勢価格ということで、販売地域によって多少違っている可能性もあることをご了承ください。
また、フラッペなどの季節商品は販売が終了してしまうケースもあります。気になる方はお早めに。
ローソンのおすすめドリンク
第1位:アイスダブルエスプレッソラテ(200円)
評価項目すべてで5点満点!
まさに完璧なアイスコーヒーと言えますね。
通常のアイスカフェラテに対し、エスプレッソコーヒーが2倍の量入っています。
苦みが一層引き立ち、ミルクとのバランスがとてもよく、後味もさっぱり。
第2位:マチカフェ トマトラテ(210円)
素材感のみ4点、他の項目は5点満点の高評価でした。
高リコピントマトとニンジン、ミルクを合わせたもので、印象は「後味あっさりのトマトジュース」。トマトの味わいと香りが楽しめる一品です。
この高評価を知らなかったら、飲んでみようという勇気も出ない人もいるのではないでしょうか。私もそうです。
でも、この記事で一番気になったのがこの「トマトラテ」でした。
第3位:ほうじ茶ラテ(210円)
全体のバランス、香りが5点、その他コスパと素材感、味わいが4点です。総合計22点なので、これもかなり高得点ですね。
使用しているのは香りの高い加賀棒ほうじ茶で、苦みもあります。そこにミルクのコクが調和して絶妙なバランスになっています。甘さは控えめなのも嬉しいところです。
第4位:カフェラテ(M)(150円)
全体のバランスで5点、その他項目はオール4点。
個人的に一番なじみがあるのがこのカフェラテです。
ミルクの風味がホットで際立つこと、コーヒーの控えめな苦みとコクとのまとまりが高く評価されました。
「砂糖を入れても美味しい!」とありましたが、同感です。
第5位:ダブルエスプレッソラテ(M)(200円)
全体のバランス、コスパ、味わいで4点、香りと素材感で3点を確保。総合点は18点ですね。
うーん、アイスに比べたら残念な感じがします。
「ホットにすることで苦みが増しており、香りにも余韻がある。また、全体的にまろやかなまとまり」という選評でした。
さて、ローソンのベスト5はいずれも「ラテ」だったことにお気づきでしょうか。
ローソンのラテは生乳を使用しており、ミルクのコクに特徴があるのです。
そこにこのランキングの秘密があるのかもしれません。
ファミリーマートのおすすめドリンク
第1位:スペシャルティコーヒーS(180円)
全体のバランスとコスパが5点。香り、素材感、味わいが各4点の総合計22点でした。
スペシャルティとは何を指すのかというと、「エチオピア産の最高級コーヒー豆を使用している」ことなんですね。
苦みが少なめで、果実のように華やかな酸味と香りが特徴で、おやつタイムにぴったりな逸品。
スペシャルティが180円なんて、確かにこれはコスパがいいわ~と思っていたら、実はローソンにはなんと1杯500円の高級コーヒーの取り扱いがあるのだとか。
その名も「パナマゲイシャ」。高額なためランキングからは外されましたが、味わいは最高だそうで… 気になります。
第2位:タピオカミルクティーフラッペ(330円)
5つの評価項目すべてで4点を獲得しています。
昨年から人気のフラッペですね。スリランカ産のウバ茶の贅沢な香りと、ロイヤルミルクティーのような味わいと深い甘みがマッチします。
ウバ茶はミルクティーに最適な種類なので、茶葉の選定もちゃんと丁寧にされていることがわかります。
試してみようかと思いまして、ご近所のファミリーマートに行ってみたのですが、もう販売が終わっていたのか見当たりませんでした。気になる人は、急いだほうがよさそうですね。
第3位:アイスカフェラテM(180円)
香りが3点、その他はオール4の評価です。
コーヒーの穏やかな酸味とミルクとのバランスが良い、後味に爽やかな苦みがあるとの
コメントがつきました。
チョコレート菓子とよく合う、という意見もありです。
スタンダードなカフェラテ、というところでしょうか。何か他の食べ物と組み合わせるなら、突出した個性はそれほど求められないでしょうし。
気軽に飲めるというのも立派な個性ではありますけどね。
以上、ファミリーマートのベスト3です。割とバラバラでしたね。
これからの季節はフラッペの人気もますます上がりそうです。現に、今日はタピオカミルクティーフラッペやピーチフラッペが気になって仕方がありませんでした。あぁ糖質オフへの道は遠いわ…
セブンイレブンのおすすめドリンク
第1位:ホットコーヒーR(100円)
評価項目すべて5点満点のパーフェクト。
セブンイレブンでは、何より「コーヒーの質」にこだわっている、というのは先にも書きました。このホットコーヒーにも、もちろんこだわりが詰まっています。
浅・中・深の3種類に焙煎したアラビカ豆を使っているので、香りとコクがゴージャスな仕上がりで、後味の酸味もすっきり爽やか。
「飲んだ瞬間誰もが美味しいというコーヒー」という評価です。これは凄いですね。
しかもお値段が100円だったら言うことなし。
私がセブンイレブンに行くチャンスがあるのは、夏の図書館帰りの水分補給時というピンポイントな機会のみなので、ほとんどアイスコーヒーでした。今度、ホットコーヒーも試してみます。
第2位:アイスコーヒーR(100円)
香りと素材感が各4点、その他は5点満点の総合23点です。
飲んだ瞬間に来る苦みがいい、とのコメントあり。のど越しにコーヒー豆のほのかな酸味と甘みが感じられ、後味の香りも高評価でした。
飲みやすい、というのは確かに私も感じています。と、言ってもガムシロップとコーヒーミルクを二つずつ入れて飲んでいたせいかもしれませんが…
それはともかく、今年の夏も図書館帰りにお世話になります。
第3位:アイスカフェラテR(180円)
全体のバランスとコスパで5点、その他3項目で4点を得て総合22点。
ホットのR(4位でした)が150円でコスパ4なのに、180円のアイスRのコスパが5点になる理由がよくわかりませんでした。
味の方は申し分ありません。コーヒーの香りとコクに、ミルクのコクと甘みが合わさることで、苦みとクリーミィーさのバランスが絶妙とのことです。
セブンイレブンのコーヒーには、PBスイーツを合わせると互いの味を引き立てあってなお良しというコメントも目を惹きました。
そういえば、セルフマシンでのコーヒーを提供し始めた時に、レジカウンターでドーナツも一緒にというスタイルも提唱していましたね。そういう流れを受け継いでいるのかもしれないなと思いました。
以上、各チェーンでのおススメメニューでした。
コンビニカフェは本当にスタバを超えたのか?
さて、この記事には「スタバを超える逸品見つけました」というキャプションがついていたのですが、実際のところどうなのでしょうか。
普段、スタバでどんなドリンクをチョイスしているかによって違うような気がするのですが…
フラペチーノならファミマのフラッペ類、ラテならローソンのラテメニューと比較すべきですよね。
ですが、難しいことを考えず、気楽に楽しめて、かつ美味しいというのはコンビニカフェの素晴らしいところだと思います。
未だにスタバのオーダーシステムが謎な私にとっては、コンビニカフェ様様ですし。
タピオカミルクティーフラッペだけは非常に気になっていますので、別のファミリーマートに行く機会を作ろうと思います。
2019.7.3配信//2019.10.2配信停止
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