表紙のインパクトが凄い。これがジャケ買いというものですか。
『HOT-DOG PRESS』は存在を知っていましたが、読んだことはない雑誌です。実際、今号を書店で見かけても手には取らないでしょう。
と、思っていたら、当の『HOT-DOG PRESS』はすでに休刊しており、現在はスマホマガジンとして配信されているとか。全然知りませんでした。とはいえ、毎週木曜日配信のれっきとした週刊誌のようです。
また、バブル期には若年男性をターゲットとしていましたが、今や
40オヤジと大人女子のための本音マガジン!
だとか。へー。何だかよくわかりませんが、私も一応想定読者層に入っていると思われます。
ではさっそく読んでみましょう。
『HOT-DOG PRESS』2018.6.14号の目次
大特集ということで、ワンテーマを掘り下げるタイプなんですね。
ちょっと寂しいですが、実際の目次も
これだけ。シンプルの極み。
大特集●嫌いな女ランキング2018
20~49歳の男女265人に聞いた、どんな女性が嫌いかを整理、分析した記事です。
- 職場編
- プライベート編
- 飲み会編
- SNS編
- 女性有名人ランキング
の5項目のほか、「好きな女性有名人ランキング」も掲載されているのが救いでしょうか。
まず男女別の嫌いなタイプのランキングがあり、次に男女それぞれのコメントが… 非常に具体的なコメントが並びます。
編集部のツッコミという一言がなかなか秀逸。
構成としては上記の繰り返しなので単調ですし、そもそも嫌いなタイプというのも場面によって多少変わってくる程度で似たり寄ったりと言えそうですが、なんというか、こう、みんなのコメントを読んでいるうちに…
あー… わかるかも…
と思ってしまうところがイヤですねぇ。いえ、笑っちゃうところもあったのですが。
職場編・プライベート編
さて、職場編とプライベート編では男女ともに「自己中心的な女」にブーイングの嵐でした。
「仕事をしない女」「悪口を言う女」も共通して嫌われる傾向にあります。
男女別の意見ですと、男性は「愛想がない女」、女性は「人によって態度を変える女」「お金にルーズな女」に厳しい視線を注いでいますね。
特に、男性の場合、飲み会編でも「愛想がない女」は嫌われています。
愛想がないといっても、どの程度なのか判断できませんが、いつも笑顔でいるのは難しいにせよ、せめて人の話には相槌を打ちながらじっくり耳を傾けるくらいの気持ちでいればいいのかな。
今後、心がけてみることにします。
飲み会編
こちらは男女ともに「酒癖が悪い女」がランキングトップでした。
これと別に「飲みすぎな女」というのもあったのですが、どう違うのか私にはよくわかりません。
ただ、「いやいや参加して、それを顔に出す女」というのは、ちょっと自覚があります。申し訳ない。しかし飲み会への参加を強要するのはやめていただきたい、とも切に思います。
お酒飲めないし、ごはんは大抵口に合わないし、たばこの煙で体調悪くなるし、いっそ忘年会はホテルでケーキバイキングにしてください。って、あぁ、これが「自己中心的な女」なんでしょうか。うーむ。難しい。
SNS編
面白かったのがSNS編でした。特に「自撮り加工しすぎな女」に対する男性の批判コメントが
- 「もはやだれか解らない」
- 「もはや別人の顔」
- 「もはや人間ではない」
と、すさまじい辛辣さ。
女性も
- 「目がデカすぎ」
- 「異常に輪郭がとがってる」
- 「顔をシュッとさせて、目を大きくしてる」
非常に具体的に指摘しています。そ、そうなんだ…
それにしても、
というコメントには大笑いさせていただいた。でも多分、その「たいして可愛くもない」顔も、本人は一生懸命メイクしての結果なんだろうなと思うと、今度は反面とても気の毒になってくる。加工させてあげてください。
SNS編では「リア充を偽装する女」「自慢が多い女」も共通して不人気です。
何をどこまでオープンにするかについては、それぞれの考え方もあると思いますが、言いたいことを全部言うのはあまりよろしくなさそうな気はします。
本当のことが10だとしたら、10全部を語るのはちょっとね。せいぜい6~7くらいでいいような。もちろん12とか20は論外でしょう。
嫌いな女性有名人ランキング/好きな女性有名人ランキング
実はこの辺り、知らない名前が多くて何とも言えませんが、やっぱり「好き」について語っているのを読むのはいいです。ホッとしました。
ただ、芸能人は自分自身の性格とは違った「キャラクター」を見せている可能性もあるわけですし、そこを捉えて「嫌い」と言われているとしたら気の毒ですねぇ。
そして、綾瀬はるかさんが女性に非常に人気があることを認識しました。
意外と年齢の高い女優さんも名前が挙がっていて、少し意外にも思ったのですが、もしかしたら回答者の年齢層とも関係しているのかもしれません。
内田有紀さんを推したのが49歳の男性だったり、38歳の女性が木村佳乃さんをほめていたりしていますから。
連載マンガ●アンドロイドはごちそうの夢を見る
唐突にSFマンガが掲載されていたのでびっくり。
コールドスリープで100年後の世界に目覚めた主人公が、アンドロイドと共にラーメンを作ることを決意する
という内容ですが、なんていうんだろう、日本人にとってラーメンはソウルフード的な?
これが「豚の生姜焼きを作る」とか「さんまの塩焼きを作る」だと、美味しいのはわかるけれど、いまいちそこまで共感指数が高くないよなぁと思いつつ読みました。
それから、『銀河鉄道999』で、鉄郎が合成のラーメンではなく、本物のラーメンにこだわっていたことを思い出し、おばけのQ太郎におけるラーメン好きな小池さんも記憶から出てきまして、マンガにおけるラーメンの意味とはなんぞやと考えようとしたところで頭痛が起こりました。
今日はここまでにします。
『HOT-DOG PRESS』2018.6.14号の感想まとめ
期待せずに読みましたが、面白かったです。
次号の特集は「メイドインJAPAN vs メイドインUK」と「やっぱり攻殻は哲学だ」。ほほぅ。読もうかな。
ちなみに予告には6/21(木)配信とありますが、楽天マガジンでは今号が22日に配信されていますので、一週間遅れなのかもしれません。
それから、この雑誌は左綴じだからなのか、マンガは一ページずつの掲載になっていまして見開きがありません。左側のページは常にロゴページです。何か違和感があると思ったら。
これ、いっそのことマンガは横向きに1ページに二枚で掲載した方がいいんじゃないでしょうか。ロゴページの分が削減できますし、見開きがないとマンガ家さんもコンテの勝手が違って大変そう。
2018.6.22配信開始//2018.9.21配信停止