『LDK』を取り上げるのはこれが3回目になりました。
なるべく色々な雑誌を読みたいとは思っているのですが、やはり偏ってきてしまいますね。うーん。
けれども、今号は一度読んで、自分なりにアレンジして取り入れたいと思う内容でした。
それが「付録小冊子」扱いの「防災の便利帖」です。
これを読んだのは9月の2日。
そしてその後の台風と地震とで、私自身も自然災害に備えようという意識が一層高まりました。
東日本大震災以降、防災グッズを備えたり、家族といざという時の行動について示し合わせている人は格段に増えたと思います。
とは言え、折に触れて情報をアップデートしていくことも大事ですので、まとめて整理してみます。
『LDK』2018.10月号目次
前回まで読んだ覚えがない連載記事もありました。充実してます。
付録小冊子●防災の便利帖
「その時」のために備えておきたい防災グッズと予備知識、がテーマです。
防災グッズはいざという時にちゃんと使えるかどうか、が、何よりも大切だと思うのですが、その性格上、日常生活の中で試してみる機会もなかなかありません。
『LDK』は商品のレビュー誌ということで、あれこれの商品を実際に使ってみた感想など、口コミ的情報が役に立ちます。
それだけではなく、「もしもの時に取るべき行動」として、自宅と外出先での被災直後と少し状況が落ち着いてからの行動の仕方、子供や高齢者、ペットとの過ごし方、トイレやライフラインが復旧するまでの対処法など、具体的なトピックが掲載されています。
防災グッズ検証編
何種類かの防災グッズをセットにした商品を、その品数によって「簡易セット」と「防災セット」と分けて、紹介しています。
「防災セット」に分類されたものは、グッズを入れておくバッグからして難燃性素材が使用されているなど、いざという時にそのまま役立つものが多いようです。一つあると取り敢えずは安心、という感じですね。
対して「簡易セット」は巾着袋や紙箱に入っているなど、そのまま持ち出して避難するには適当でないものもあります。また、セットされているグッズの数も少なめ。ただし、その分お値段はお手頃ですし、自分にとって必要なものを追加していくことでカスタマイズもしやすいと言えます。
紹介記事を読んだ限りでは、「簡易セット」に100円ショップで購入できるグッズや日用品、水と食料をプラスする方向の方が便利なのではないかと感じました。
そこで、どの簡易セットに、何をプラスするかという記事を検討してみました。
『LDK』が簡易防災セットのイチオシに挙げたのはコレ!
ずばり「エピオス 女性用棚に入るA4サイズの非常持ち出しセット」。
購入価格は3655円となっていましたが、実際に調べてみたところ、誌面で紹介されている22点セットは現在少々価格が挙がっているようでした。
同じシリーズで12点セットなど、内容が違うものも販売されていますが、基本となるアイテム数が少ないのも心もとないので、私としては22点入りを指名買いしたいと思います。
このおすすめセットのいいところは、生理用品やヘアゴム、ヘアブラシ、ソーイングセットなどの意外と見落としがちなグッズが入っている点です。
特にヘアゴムは盲点でした。
持ち出しに際しては、巾着袋が入っています。ソーラー式のライトと毛布も、あれば嬉しいところですね。
残念ポイントだとされたのが、簡易トイレとマスクの量の少なさでしたが、それは自分で補えばいいことだと思います。基本としては充実していると判断できました。
さらに追加すべきアイテムは?
他の簡易セットに入っている商品で「イイね!」という評価をつけられたものを挙げてみます。
エアマット
あまり必要性を感じません。
加熱セット
これも要らないかな。
除菌ジェル
追加したいグッズですね。
缶切り
これは意外な盲点かもしれません。必ずしもプルタブ缶を入手できるとは限りませんし、あれば安心できると思います。
ヘルメット
緊急性は高くないと思いますが、いずれ入手すると心強いかもしれません。ただ、それより丈夫な靴の方が優先度が高いような気がします。
以上、除菌ジェルと缶切りは追加する方向で。
簡易セットに追加すべき100均アイテムは?
防災グッズとして販売されているものと、100均商品とを比較する形の記事です。高価な防災グッズに引けを取らない100均アイテムはどんなものでしょうか。
結論から言うと、100均商品で充分にニーズを満たすと紹介されていたものは以下のとおりです。
- 懐中電灯
- エアー枕
- ポンチョ
- 携帯おしり洗浄機
- ソーイングセット
- ホイッスル
- シリコンカップ
懐中電灯やホイッスルは簡易セットに入っているでしょうし、あまり必要度は高くなさそうに思いました。
逆に、
- 歯みがきシート
- 置き型ライト
- おしりふき
- アルミシート
- 携帯トイレ
といった商品については、アウトドア用や防災用の商品として売られているものの方が使いやすかったりコストパフォーマンスが良かったりするそうです。
いざという場合に不便さを倍増させるのもストレスになりそうですし、使いやすいアイテムを選ぶのが正解かもしれません。
普段使っている日用品を防災アイテムに使う
- ラップ
- ガムテープ(布製がベター)
- ワセリン
- 段ボール
- マスク
- レジャーシート
- 軍手
- ペットボトル
- 新聞紙
- ジップ袋
この中でも、特にラップの有用性については勉強になりました。
防災のプロも、全員が用意すべきとして挙げたアイテムだそうです。
その使い方として、
- 止血
- メモ
- お皿に敷く
- ねじってヒモにする
が紹介されていました。
お皿に敷くことで、洗い物の水を節約できるというのは知っていましたが、幹部を覆うように巻くことで止血ができること、ねじると強力なひもになることは初耳でした。
私は普段、ミニサイズのラップを愛用しているのですが、すこし大き目のサイズで長巻のラップを一つ用意しておくことにします。
それからレジャーシートが目隠しや防寒に使えるのも、知りませんでした。寒い季節に体育館の床の上などで過ごす事態になった場合、レジャーシートの上に毛布を敷くと冷えが緩和できるのだとか。
持っていないので、これも入手したいですね。
また、新聞紙も吸水性や消臭性の面から意外と使えるアイテムで、体に巻けば温かいというのにも驚きました。
ペットボトルは水の入った状態で懐中電灯に乗せれば光が拡散してランタン代わりになり、飲み終わった後は適当な大きさに切り取って食器代わりにすることができるそう。
何が使えるか、わからないものです。
以上のことを踏まえて、持病の薬やメモ帳、ライターなどを更に付け加えれば「自分で作る基本の防災セット」は出来上がりそうですね。
「防災セット」のイチオシは?
折角ですから、「防災セット」のナンバーワンも見てみましょう。
それは、お値段こそ19800円と少々張るものの、バッグの丈夫さと充実した中身で高評価だった「防災防犯ダイレクト 地震対策避難30点セット」です。
ダイナモ多機能ライト、マルチツールからアイマスクと耳栓、水の入らないシャンプーまで、確かに充実したセットだと感じました。
多機能ライトはラジオにもなり、スマホの充電も可能なのだとか。これは持っているのといないのとでは大違いでしょうね。単品で購入することを考えてもいいかもしれません。
食品と水も入って重量は5㎏。悪路の中、あまり重い荷物を持ち運ぶのも大変ですし、この辺りのことも考えてセットしてあるのかな、という印象を受けました。
『LDK』2018.10月号 「防災の便利帖」感想とまとめ
まだ何も災害に対する備えをしていない場合、防災グッズを揃える出発点として、「簡易セット」を入手し、そこにアドオンを入れていくという方法が一番手軽だと思いました。
ただ、自分にとって必要なものを追加していくうちに、セットに付属している持ち出し袋には入りきらなくなってしまうということも考えられますし、最終的にはアウトドア用品のリュックに入れ替える必要も出てくるかもしれません。
ペットを飼っているなら、ペットのための持ち出し品も忘れるわけにはいかないでしょう。ペットフードや水、トイレ用品などですね。最近ではペットとともに一時避難が可能な避難所もあるそうなので、しっかり準備しておきたいものです。
ひとりひとりにとって、必要なものは違っています。いざ、事が起こってから考えるのではなく、日頃から「これは持ち出し袋に入れておこうかな」と意識するだけでも、充分な備えになるのではないかと思います。
集めるべき防災グッズについて考えているうちに、少々長くなってしまいました。
次回、「もしもの時に取るべき行動」についてと『LDK』本誌の感想についてまとめようと思います。
日頃付き合いがないとはいえ、親戚の多くが北海道在住なので、今回の地震については他人事とは思えません。
また、関西地方でも台風の被害が相次いでいて、本当にやるせない思いです。陰ながら復旧復興を祈り、何らかの形で支援するつもりです。
2018.8.28配信開始//2018.9.27配信停止
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